ちゃおチャオブログ

日々の連続

中国・歴史の旅(76)洛陽を後に。長途汽車停車場にて。

ホテルの前の街路では清掃員が道路を掃き清めている。街全体が綺麗だ。
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久し振りに靴を磨いてもらう。
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ホテルから2-3分の所にあるバスターミナル(長途汽車停車場)に来た。
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 ここは錦運バス会社のようだ。遠く、烏魯木斉(ウルムチ)とか、瀋陽へまで行くバスもある。
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ずらっと並んでいる遠距離バス。
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待合室。日本と変わらない。
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ここ十数年の中国は鉄道網が急速に発達し、最近では中国新幹線の方が営業距離では既に日本を越えている感もあり、目覚ましい発展ぶりにしばしば目を瞠らされることがある。急速な発展の蔭で、去年の新幹線脱線事故のようなものも起きたりするが、それを割り引いても、高速道路網にしても、新幹線網にしても、後発の中国が日本の遥か先を行っている。行政の大胆さという大きな違いがあるからであろう。

10数年前までの中国は鉄道はあっても今ほど便利なものではなく、日に何本かしか運行しない鈍行列車に黒山の客、非効率、且つ、危険ですらあった。そうした鉄道の貧弱さを補う形で、長距離バス網が発達したのだが、丁度それはタイのバス網隆盛の実情と似たところがある。タイではバスがないと地方の旅行が出来ない。それ程バス網は網の目のように張り巡らされていて、バス無くして、地方の経済は語れない。

ホテルの横の路地の食堂で、朝麺を食べ、リュックをまとめチェックアウト。二日間、洛陽の良い旅が出来た。ホテルを出た直ぐの所に、靴磨きのおばさんがいる。招き手で、しきりに来い、来い、と言っている。可哀そうになった、椅子に座る。差しだす靴は、ウオーキングシューズ。靴磨きにかけるような靴ではないが、おばさん、一生懸命に磨き上げてくれる。社員時代を含めても、靴は大体自分で磨いていて、駅前の靴磨きなど利用したことは殆ど無かったが、中国では実に安い。3元だから50円もしない。東京だったら、500円、安くても300円は取られる処、その10分の一程度で磨いてくれるのだ。

このおばさん、1日何人の客を取るのだろう。30人として90元、約1500円。中国の個人の平均所得から言ったら、平均以上かも知れない。そんなことを考えながらバスターミナルに向かう。今の中国、どこが国営=公務員で、どこが民営か良く区別が付かないが、この大きなターミナルの中にも2-3社の民間会社が入っているようで、それぞれの会社で行き先が違っているようだ。

待合室で出発を待ち、時間になるとどこからともなく集まって来た乗客でほぼ満席となり、時刻通りの出発となる。この辺の雲崗も随分近代化されてきて、嘗ての大陸的大雑把な時間感覚は少なくなっている。二日間ではあるが見慣れた市街地を走り抜け、郊外の畑地に出て、いよいよこの町を後にした。
 
 
 
 
出発を待つ人々。
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乗り換え時間の充分ある人は、市内観光もできる。牡丹園観光で50元から。世界遺産龍門石窟観光は120元、約2000円。
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さて、開封行バスは時間通りに出発した。
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見慣れた町が過ぎ去っていく。
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ああ、この道路の先は、上が鉄道が走っているガード下を潜り抜ける筈だ。
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ああ、もう大分郊外に来た。いよいよ洛陽ともGood-Byeだ。
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