ちゃおチャオブログ

日々の連続

補陀落渡海への旅(83)天台山国清寺の「観音堂」と「中韓祖師堂」。

国清寺・「碑文堂」の横手には、智者大師記念堂、観音堂、の他に、「中韓祖師堂」などもある。
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智者大師院とある。
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ああ、これがその智者大師院か・・
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しかし今日は(今の時間は)堂内には入れないようだ。
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観音堂。中に観音さんが見える。
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ああ、千手観音だ。
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この国清寺の一番高見に当寺創建の智者大師と日本天台宗開宗の最澄大師の業績を称える碑文がある被堂があるが、その並び、一団低くなった辺りに「観音堂」と「中韓祖師堂」がある。観音信仰の強い中国人だから、この寺の一番良い場所に観音堂があるのは理解できるが、「中韓天台宗祖師記念堂」の案内文には、最初戸惑った。仏教徒の殆ど居なくなった韓国人が、どうしてこのような共通の祖師堂を作るのかと。又、売名行為でもしているのかと。

最初、この意味が理解できなかったが、成程、韓国には韓国独自の天台宗はなく、中国本山の天台宗をそのまま受け入れているのだと。日本では最澄が中国より伝請し、日本に於ける天台宗を開宗して第1祖となっている。韓国では最澄に匹敵するような人物はいなかったのだ。だから、韓国人は独自の祖廟を作ることが出来ず、中国天台宗を共通の祖師としている。

そうして中韓祖師堂の中を眺めると、智顗、智者、両大師が正面に鎮座しているが、他の一人が誰か分からない。多分、韓国人の高僧かも知れないが、もう全く中国天台宗の中に埋没し、韓国の独自性はどこにも見られなかった。最澄が留学した当時、韓国は中国の属国で、永らく中国の支配下に置かれていたから、中国と同化しているのは当然の事だったかも知れない。

それにしても多種多様な観音像だ。一体、幾体のVarietyがあるのだろう。20や30の観音様が存在しているに違いない。日本では聖観音が最も尊ばれるが、中国は何観音だろう。馬頭観音が直ぐに思い出されるが、この観音堂には馬頭の姿は見えない。まあ、しかしいずれにしても、有難いことには違いない。
 
 
 
 
この観音さんは又随分と色っぽい。
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あれ、この観音様は武具を持っている。千手観音ではなかったのか・・
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法悦に浸る人々。
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苦も悩みもない天上界。
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おや、中韓天台宗祖師記念堂、って何なんだろう・・
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ははーん成る程、智顗、智者、両大師の隣に韓国僧を配した、ということか・・ 。韓国人のやりそうなことだ。
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