ちゃおチャオブログ

日々の連続

中国・歴史の旅(137)南京「明孝陵」。

地下鉄「明孝陵」駅を出たところは、丁度、中山陵と明孝陵の両方へ行ける場所だった。
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中山陵は昨日のツァーで行ったばかり。今日は明孝陵に向かう。
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この深い木立の中に明孝陵がある。
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お堀のような川の先の小山が御陵だ。
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入場料、70元! 陵をみるだけなのに、随分高いですねえ・・
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御陵には入らないで、お堀の周辺を歩くことにした。
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自然風の庭園が綺麗だ。
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ああ、ハスの花が満開に開いている。
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随分以前に北京郊外の明の十三陵、あの地下宮殿を訪問し、あの時も今でも明の王都は北京で、モンゴル帝国「元」を北京から追放した明が元に代わって、紫禁城の主になった、とついこの南京に来るまで思っていたが、ここ「明孝陵」に来てその認識が改まった。明は北京に王都を定める以前にこの地を最初の王都にしていた、と。

以前瀋陽を訪問した際、駅の北にある北陵公園「昭陵」を訪問し、清王朝の二代目皇帝ホンタイジの墓をお参りしたが、明の後を継いだ清王朝が、その王都を最初から北京に定めた訳ではなく、瀋陽を最初の王都と定め、市の中心部には立派な「瀋陽故宮」が「北京故宮」同様に今でも大勢の観光客を引き寄せているが、丁度、南京も清の瀋陽と同じような位置づけであったのかも知れない。

地下鉄駅を降り地上に出ると、そこは丁度中山陵の麓の辺りに位置していて、周辺は深い木立になっている。方向案内板が出ていて、右へ行くと中山陵へ登るなだらかな坂道が続いていて、左手の方向には、少しばかり土地の盛り上がった林が広がっている。中山陵へはひっきりなしに電動カートが乗客を満載して往復しているが、左手、明孝陵へ向かう人は殆どいない。同じお墓でも明の初代皇帝と孫文のとでは、人気の度合いがこれ程も違うのか。

駅からは明孝陵へ向かう整備された歩道がついていて、陵を取り巻くように澄んだ小川が流れていて、恰も陵を守るお堀のような役割をしている。陵の入口まで来ると入場料70元となっている。約1000円。お墓をみるだけなのに、かなり割高だ。壕を通して小山を眺めると林が鬱蒼としていて、建物の屋根も一つだけ見える。五重塔、七重の塔のような大きな建物はない。相当に広い敷地で、中に入ってもお墓の場所まで行きつくのは、かなり歩かなければならないようだ。今回は外から眺めるだけにしておこう。南京は良い街だから、又来る機会もあるだろう。その時の楽しみに、1カ所位は取って置こう。

小川の流れに沿って、陵を右手に見ながら暫らく歩き、この陵の有名な参道、石像神道まで行きかけたが、そこも又相当な距離があるようで、午後のバス便のこともあり、又地下鉄駅まで引き返し、南京駅まで戻ることにした。
 
 
 
 
色とりどりのハスの花。
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前方の右手先の方に中山陵がある。
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この森は明孝陵。
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ああ、御陵内の建物の屋根が少し見える。
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お堀で釣りをしている人もいる。
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ああ、柳が水中に自生している!
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殆ど訪ねる人もいない明孝陵。静かで、自然が多分に残されている良い御陵だった。
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