ちゃおチャオブログ

日々の連続

補陀落渡海への旅(116)府山を下りる。

蓬莱閣から府山を下山して行くと、手入れされた山道が続いている。
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篠竹よりは大きく、孟宗竹よりは小さい、程よいサイズの竹が気持ち良い。
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下山道の先には小公園があり、人々が集まっている。
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前方には何か石碑が建っている。
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何時の時代の何の石碑だろう。
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ああ、石塔の横の四阿には更に多くの人が集まってきている。
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四阿の裏の空き地でバドミントンを楽しむ市民。
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蓬莱閣は飛翼楼と違って、堂内に入れず、堂の目からの眺めは樹木の枝に邪魔され、眺望は開けない。堂周辺に集まっている人々も、何かをする、ということでもなく、ただブラブラ散歩のようなことをしているだけで。特別な興味は湧かない。山中には既に小1時間はいた。そろそろ下るとしよう。

今登って来た道を引き返すのも芸がないので、今度は山の反対側に下りるべく、どんどん先に進んで行った。この府山の麓周辺には幾つかの小公園がある。昨日通り過ぎた「塔山園」もその一つだが、これから下って行く山道周辺も、良く手入れされた小苑地が整備されている。人々はそうした小公園、小広場に集まっては、ゆっくりした時間を過ごしているようだ。

仕事が無くてそうしてぶらぶらしているのか、十分な年金生活で、することも無く公園で時間潰しをしているのか分からないが、若者の姿は見えず、一定の年齢を重ねた初老の人が多いので、多分第一線をリタイヤした人々と思う。日本の高齢者は、以前はゲートボールなど、かなり活発な野外活動をしていたが、最近は余り聴かれない。確かに高齢者の山岳登山やハイキングも流行ってはいろが、それも一部の余裕のある高齢者に過ぎないだろう。大半のお年寄りは自宅に引きこもっているか、ちまちま庭仕事をして1日を過ごしているに違いない。この中国人の高齢者のように、外に出て、他者と交わることが少なくなっている。

山を下って行くと、人工的に作られた渓流などもあって、父子が川遊びなどしている。こうした情景は日本と殆ど変らない。日本で変わったことと言えば、以前、と言うか昭和30年代まで遡るが、その頃は通りのあちこちで盤台将棋なども見られたが、いつの間にかそういう光景は見られなくなった。車の普及とともに、道端に縁台を出して、将棋を指すなどと言う、のんびりしたことは出来なくなったのかも知れない。しかし中国では、日本のような盤台将棋ではないか、公園に行くと必ずどこかで中国将棋を指している光景を見る。中国人にとって公園は大きな息抜きの場になっているのだろう。
 
 
 
 
この歩道も親切だ。平石に小さな凹凸をつけて、滑らないように工夫されている。
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ああ、ここの四阿の屋根!動物の置物を飾っているが、中国人の奥行きの深さ!
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その屋根の下で中国将棋を楽しむ人々。
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ああ、向うには親子連れがいる。・・何をしているんだろう・・
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ああ、川遊びをしている子供を見守っているのか・・。
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水は涸れているが、人工的に作られた滝もある。
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こんな少しの水量だが、あの親子にとっては、貴重な遊びの場なのだろう。
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