ちゃおチャオブログ

日々の連続

補陀落渡海への旅(124)団地の水辺を歩いて紹興駅へ。

4車線の国道、蕺山街道を横断すると、先刻の運河沿いの道路になった。
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日本で言う親水公園の趣だ。
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ああ、平底の船も走っている。
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川べりにはこんな御堂のような塔もある。
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水面のゴミを拾って、浄化をしている。流石だ・・。
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先刻の団地の前に出てきた。マージャン店? 中国人は好きだなあ・・
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茶店の奥さんから美味しい手作りの昼食を頂き、当方の姿が見えなくなるまで見送ってくれた中国人夫婦。言葉は殆ど通じず、片言の中国語と英語。それでも心は通じるものだ。空海最澄のような官費の留学僧は入唐前に事前に中国語を勉強していたから、唐に渡っても会話には不自由しなかったかも知れないが、私度僧など、碌に中国語も勉強せずに渡って来た人は、丁度今の自分と同じように、身振り手振り、挙句の果ては漢字に書いたりして、意志の疎通をしていたに違いない。それにしも今の簡体字と違って、当時は日中共通の漢字を使っていたから、筆談は可能だっただろう。

先刻登ってきた山道とは反対方向に下山したが、山頂から周辺の景色を眺めているので、紹興駅はどの辺か大体の見当は付く。この小山、蕺山(しゅうざん)をぐるっと迂回した反対側にある筈だ。山の裾野を半周程すると4車線の大きな国道に出る。これが多分、会稽山に向かう蕺山街道だろう。勾践が敗走した街道だ。

国道を横断すると先刻の運河沿いに出た。この運河を戻って行けば、駅に出る筈だ。さっき来る時、この運河の水を使って選択している主婦を見たが、成程、こうして近くで見ると、水自体は汚染されていない。所謂ドブ川のような水ではなく、清流のように流れている。中国では色々と公害問題がやかましいが、いろんな所で浄化運動が進んでいるんだろう。日本で言えば差し詰め「親水運河」と言ったところか。

運河の内側には大きな団地があり、一つの街の様にもなっている。マージャン店があったり、足湯の按摩店などもある。こうした情景は日本の大型団地の光景に似ていなくもない。人間考えることは日本人も中国人もそれ程変わらないのか。運河沿いに歩くことほぼ10分、先刻の紹興駅に到着する。

一時預かりでリュックを取り出し、列車の待合室に向かう。中国の列車の良い点は、行く先別に待合室が分かれていることであり、乗車時間にならないとホームへ下りるゲートが開かない。ゲートを通過する際にチケットがチェックされるので、間違った列車に乗車することは殆どない。言葉の分からない人間にとっては、最初の内は心配だったが、慣れて来ると、案外しっかりしたシステムだと思う。これは列車に限らず、遠距離バスの乗車に際しても同様で、乗車前のチェックは心強い。

さて、ゲートが開き、ホームへ下りて、入線する列車、中国新幹線を待つ。この前青島から済南まで乗車して以来だから3年振りだ。つい先日、この紹興の先の温州で大事故があって、何人かの死亡者も出たが、まあ、事故は飛行機であれ、車であれ、どこでも付き物。事故のことを考えたら自宅から一歩も外に出られなくなる。中国新幹線は日本の比べたら大分お粗末かも知れないが、それでも新幹線と銘打って、外国へ輸出までしようとしている。まあ、大船に乗った気持ちで乗車しよう。
 
 
 
団地の内側。人が余りいない。左手はスーパーだ。
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団地の中に足湯マッサージもあるのか・・。中国人も按摩が好きなんだ・・。
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紹興駅待合室。
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大体どこの駅にもこうした給湯器が置いてあって、旅客の持っているポット(その中には茶葉を入れていある)に熱湯を入れられるようになっている。
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発車時刻が近づいてくると、乗客の数がどんどん増えてくる。
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発車の10分か15分位前になるとゲートが開き、乗客はホームへ下りて行くことができる。
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