ちゃおチャオブログ

日々の連続

補陀落渡海への旅(134)上海・革命戦士顕彰公園。

龍華古寺の横には入口が樹木で鬱蒼とした公園がある。
 
 
 
殆ど誰もいない公園だ。
 
 
 
木立を抜けると広々した空間に出て、前方にモニュメントが建っている。
 
 
 
ピラミッドの形をしているが、何のモニュメントだろう・・
 
 
 
ああ、江沢民の文字で「丹心碧血為人民」と書いてある。無名戦士の墓なのか・・
 
 
 
モニュメントの前の公園はパンジー様の花壇で綺麗に整備されている。
 
 
 
 
 
龍華古寺を出た直ぐ横に静かな公園がある。お寺に入る直前この公園を見て、後で入ってみようと思っていた。公園の入り口周辺はかなり鬱蒼とした森木立になっていて、平地の多い上海では珍しい光景だった。公園内は全く静かなもの。人影すら見えない。最初はどこか大きな大邸宅、Private Zoneに迷い込んだかの錯覚も起きそうだ。しかしここは紛れもなく公園だ。入口に表示があって、確かにそう書いてあった。

入口付近の鬱蒼とした木立を抜けると、今度は樹木の全くない広々とした空間に出る。本当の公園らしい公園で、七色パンジーの花壇が綺麗に刈り込まれ、その先の正面に大きなモニュメントが建っている。ああ、ここはメモリアルパークだ。誰か国家に最大の功績があった故人を称えるか、或いは戦没者記念霊園とか・・。

広々としたパーク内をモニュメントに向かって歩く。初夏の陽光が汗ばむ位だ。しかしこれだけ整った静かな公園に誰もいないとは・・。隣の龍華古寺の賑わいがウソのような。お寺に参詣した人々はこの公園に寄ることもないのか・・。モニュメントの間近いに立つ。江沢民の筆で、「丹心碧血為人民」と揮毫されている。「丹心碧血」、果たしてこういう四字熟語があったのかどうか寡聞にして知らないが、誠心誠意、熱血をもって、人民の為に為す。」ということだろう。

江沢民は達筆だったのか、あちこちの史跡で彼の揮毫を見た。今回の旅行でも補陀山等の埠頭の真正面に彼の揮毫で「海天佛國」の石碑が建っていた。尤も記憶に残るのは瀋陽の918記念館で、その館の正面に、「918」と斜め書きしてあったのが印象的だった。彼は反日の指導者で日本人からはとやかく言われる人物ではあるが、鄧小平、胡耀邦の後を継いで、経済優先、解放経済を推進した人で、今日中国の発展の基礎を築いた一人でもあった。

パークの奥の方へ行くと今度は毛沢東の文字で革命勇士を称える碑文が建っている。今の中国では毛沢東は既に過去の人、と見られがちであるが、どっこい、まだまだ庶民の心の中には根強く巣くっている。先般失脚した薄煕来なども毛信奉者の一人だ。更に又その近くではこの公園を作った背景を説明した長文の碑文があった。

こんな場所にこんな隠されたような公園がある。公園の中に入る人と言ったら、公園清掃員位だ。人々は何故こんな静かな公園を敬遠しているんだろう。毛沢東江沢民、今の上海人には受けないのだろうか・・。上海最後の今日1日、又々新たな発見があったような気分だ。
 
 
 
 
ロダンのような人民、労働者のモニュメント。
 
 
 
こちらには更に大きな彫像がる。
 
 
 
ああ、毛沢東の文字で何か彫られている。
 
 
 
うーん、そうか、上海を列強の手から解放した革命戦士の碑だったのか・・
 
 
 
うーん、この光景も中々よい。
 
 
 
ここにも又江沢民か・・
 
 
 
公園の出口付近には水飲み場があったが、上海で生水を飲みたいとは思わないが・・