ちゃおチャオブログ

日々の連続

上海ー新加坡ー吉隆坡ー曼谷4都旅行記(57)いざ、キャメロンハイランドへ。

殆ど時間通りに出発したキャメロン行バスは、KL市内を通り抜け、北上する。
 
 
 
30-40分高速道を走った後にも、近代的なサテライト都市、郊外の近代的住宅都市が開発されている。
 
 
 
マレーシアは今近代化をまっしぐらに進んでいる。
 
 
 
1時間も走ると、広々した原野が広がっている。
 
 
資源国であり、土地も広く、この国は開発の余地が十分残されている。
 
 
 
途中通過した町で見かけたPanasonicの看板。日本の企業戦士は、こんな田舎町までやってきているのか!
 
 
 
2回目のトイレ休憩。これから山道に入る。
 
 
 
 
キャメロンハイランドはマレーシアの有数な避暑地である。植民地時代のイギリス人調査官ウイリアム・キャメロンによってこの2000m級の山に囲まれた高原地帯が発見され、戦前は紅茶の産地として開発されたが、ここ近年は道路なども整備されて高級避暑地として開発されているようである。

そうした流れの中で、このリゾート地はゴルフ場付別荘地としても海外にPRされ、多くの日本人シニア層も、冬の間はこの気候温暖な高原リゾートで一冬を過ごす人も増えているようだ。当方の知人の一人などは会社をリタイアし、悠々自適の年金生活で、毎年のようにキャメロンに行き、英気を養っている。羨ましいご身分だ。だからそんな夢のような場所がどんな所か見てみたいものだった。

それともう一つ、当方に取ってのキャメロンは、タイのシルク王と言われたジム・トンプソンがこの山中で忽然と消えてしまったことである。功成り名遂げた大成功者が足跡も何も残さず、ようとして行方不明になったのだから、世界のマスコミは大騒ぎ。大捜索作戦が軍を含めての官民総出で行われたのだが、全く手掛かりすら掴めなかった。今から40年ほど前の事件だが、ミステリアスな事件の発生地、キャメロンへ是非か行ってみたかったがもう一つの理由だった。

このキャメロンへの旅行は今から2年前のことだが、時代は前後するが、丁度今、マレーシア航空機が、飛行中に空から突然に消えてしまい、墜落したのか不時着したのか、ハイジャックに遭ったのか、現在までのところ、既に1週間以上経つが、行方はようとして知れない。40数年前のシルク王消失事件と全く同じ構図で、何か因縁めいたものを感ずる。オカルト的なものを。

2年前の旅行は、当然2年後に発生した今回のマレーシア機消失事件など知る由もなく、クアラルンプールを出発した長距離バスは途中に2か所の休憩を取った後に、キャメロン山中の登りにかかる。かなりの急坂もったりして、時々は喘ぎ喘ぎ高度を上げるが、それに連れて、周辺の山や峰が身近に迫り、南国ジャングルの緑が押し迫って来る。2000m級の山、原生林。確かにこんなジャングルに迷い込めば、富士の樹海同様、行方も分からなくなるのだろうか・・。・・しかし白骨死体とか衣類位は残っていても良そうなものだが・・。自分の小さな頭で考えても分からないことだらけだ。それよりも、この緑の樹海をいっぱいに吸い込んで、自然のエネルギーをもらうことにしよう!
 
 
 
 
今までの高速道と違って、道幅2車線になるが、道路事情は悪くない。
 
 
 
途中の山中には小さな集落が幾つか点在している。
 
 
 
段々深い山間部に入っていく。
 
 
 
中国人の商魂の逞しさ。こんな所まで出てきている。華僑は企業戦士を超えている!
 
 
 
ああ、キャメロンのジャングルが迫って来た。
 
  
 
山間部はかなり開発され、ゴルフ場はここから見えないが、紅茶畑、ゴム園、果樹園などが開墾されつつある。
 
 
 
キャメロンハイランド。ジムトンプソンはこのジャングルのどこへ消えてしまったのだろ・・
 
 
 
この峠を超えた先がキャメロンの町だ。軽井沢よりも随分高度が高い。