ちゃおチャオブログ

日々の連続

上海ー新加坡ー吉隆坡ー曼谷4都旅行記(70)国境地帯の田園風景。

朝焼けの競演は終わり、朝がやってきた。
 
 
 
ぽちんポチンと人家も見えてきた。
 
 
 
国境手前の大きな駅に到着した。
 
 
 
国境手前の最後の駅で、大勢の乗客が下りていく。
 
 
 
皆、純朴そうな人々だ。
 
 
 
10分程この駅に停車し、国境までの最後の運行が始まる。
 
 
 
マレーシアよさらばじゃ!
 
 
 
これからさき、国境地帯の平原が続く。
 
 
 
手つかずの豊かな土地が広がっている。
 
 
 
 
 
暫しの朝焼けの競演が終わると、窓の外の情景が良く見えるようになる。初めて見る光景は興味深いものがある。その景色は見る人にとっては、何ら変哲もないありきたりの風景かも知れないが、見る者に取っては、興味の尽きない、稀に見る景色になるかも知れない。

このマレーシア国境地帯の田園風景が将に自分にとってのそれであり、殆ど釘付けになる。半島とも思えない広々した広大な田園が続く。未耕作地だろうか、作物は何も植えられていない。土地がこれだけ広々と広がっているのだから、何も、ごちゃごちゃ、バナナ園にしたり、パイナップル畑にすることもないのだろう。有り余った土地に人々はあくせくもせずに、のんびり暮らしているのだろう。必要な時に耕せばよいやと。

ポチポチ人家が見えてきて、大きな駅に到着する。国境直前の大きな駅で、ここで大概の乗客は下車していく。乗り続けている乗客は国境を越えてタイまで行くのか、或はマレーシア最北の国境の駅まで行くのか・・。暫らくこの駅に停車し列車はいよいよ最後の国境への運行となる。

この先の国境地帯の田園風景も異国的だ。日本では余り見たこともない風景だ。大きな岩山が遠方に見え、どんどん近づいてきて、通り過ぎていく。以前サムイ島からスラタニまでフェリーで渡り、マレー半島に上陸したが、あのスラタニ郊外の港付近の情景を思い出す。この半島はどこでも奇妙な形をした岩山が広がっている。この辺り、タイもマレーシアも錫とか亜鉛、鉱物が沢山産出されているが、こうした岩山と関係があるのか・・。約1時間の間、こうした原野、平原、岩山に気を取られている内に、列車は国境の駅に到着した。
 
 
 
 
ああ、良い眺めだ。
 
 
 
いつまでも見飽きない。
 
 
 
ああ、こんな池もある。灌漑用だろうか・・。
 
 
 
ああ、前方にすごい岩山が見えてきた。
 
 
 
平原の中にこの岩山だけが存在している。
 
 
 
如何にも色んな鉱物、生薬が採れそうな山だ。
 
 
 
この山もスラタニ同様、記憶に留めておこう。
 
 
 
朝霧の中の集落。
 
 
 
人々は長閑な田園生活を送っているに違いない。
 
 
 
旭の最後の煌めき。