ちゃおチャオブログ

日々の連続

ラオス北部紀行(58)タートクワンシー滝(น้ำตกตาดกวางสี)。

ゲートを入ると暫らく密林様の林の中を歩く。
 
 
 
10分程歩くと、林の先に川が見えて来た。
 
 
 
ああ、この水の色!何と形容してよいだろう・・
 
 
 
又、水量も多く瀬ノ音が轟々響いてくる。
 
 
 
川の上流に向かって歩いて行く。
 
 
 
ああ、幾つもの早瀬がある。
 
 
 
 
 
タイで「滝」、「น้ำตก」(ナムトク)、と言えば、通常は、バンコクに近いカンチャナブリ県、昔の泰緬鉄道の駅名にもなっている「滝」を指している。「น้ำตก」(ナムトク)自体は普通名詞で、「น้ำ」(ナム)=「水」が「ตก」(トク)=「落ちる」、即ち「滝」の意味であるが、この一般的に言う「ナムトク」=「滝」はタイ北部の山岳地帯や「ドーイインタノン山」(ดอยอินทนนท์)周辺に多くあるが、固有名詞として使われるのは、このカンチャナブリの「ナムトク」(น้ำตก)である。

タイの「ナムトク」と比べラオスの「ナムトク」はどうか? ゲートを入り、暫らく雑木林の中を歩いて行くと、樹林の間に緑色をした川が見えてくる。随分珍しい純色だ。緑でもなく、群青色でもなく、青緑でもない、何とも形容しようもない色合いだ。蔵王の火口湖とか阿蘇の火口湖の色とも違う。この二つは将にエメラルドグリーンで、もっと深みのある緑だが、ここの「ナムトク」の緑は、もっと淡く、ベルベットのように滑らかで、光沢を持っている。カンチャナブリの何か濁ったような感じの川の水とは雲泥の違い。この世のものとは思えない自然色だ。自分勝手な命名だが「クリームグリーン」と名付けよう。

元気の良い外人が裸になって川に入り、泳いでいる。さぞかし気持ち良いだろう。当方も真似をしたかったが、着替えも持ってないし、タオルもない。足湯ではないが膝まで漬かり、浅瀬を歩く。遠くから見るとクリームのような緑に見えた水も、川の中に入って見ると、そうした色は消えている。普通の川水と変わらない。遠くから眺めると、光の偏光であんな綺麗に見えたのか・・・。

川は急流になったり、淀んでいたり、と、上流から滔々と流れ落ちてくる。前方に小高い山も見える。あの山の懐から流れ出ているのか・・。川岸に遊歩道が作られていて、上流の方へ続いている。上流の方から下って来る人々もいる。そうだ、この遊歩道が行きつく所まで歩いてみよう。バスへ戻る時間は2時間。十分余裕はある。
 
 
 
 
この水の色は底の岩が影響しているのか・・
 
 
 
瀬の上に来ても色の原因は良く分からないが・・
 
 
 
ああ、滝壺もある。
 
 
 
泳いでいる人もいるよ!
 
 
 
綺麗な水の中で気持ちよさそうに泳いでいる。
 
 
 
自分は泳がずに、写真のみ撮った。水は冷たくはなかった。