ちゃおチャオブログ

日々の連続

ラオス北部紀行(87)勐腊(メンラ)、朝の饅頭(肉まん)。

7時になっても外はまだ真っ暗で夜のような感じだ。暗い中で、清掃人の道路を掃く音だけが聞こえてくる。
 
 
 
ゴミ一つ落ちていない、掃き清められた道路。
 
 
 
壁新聞は毛沢東以来の中国の伝統。
 
 
 
暗い中、人の動きも少ない。まだ夜が開けない感じだ。
 
 
 
ああ、親子連れがこの時間、どこへ行くのだろう。
 
 
 
暗い中、カンテラを頭に付けて、これから店開きする人もいる。
 
 
 
 
 
今日は朝一番でラオス北部の中継都市、「ルアンナムター」へ出発する。結局雲南省は、ここ「勐腊」で1泊しただけで、直ぐにラオスにとんぼ返りすることになったが、この先、後々の日程を考えると、ここでゆっくり、何日も費やすことはできない。雲南は日本の国土の半分以上もある大きな州で、腰を据えて回らないと、とても数日で回り切れる所ではないが、次回はちゃんと上海経由、表の玄関から入り、色々な景勝地、大理、麗江、シャングリラ等を回ることにしよう。楽しみを後に残しておく。それも良いではないか。

中国国内の時差に関しては殆ど無知だ。横に長い米国では、NYタイム、シカゴタイム、中西部タイム、LAタイム、と4時間の時差があり、更に横長のロシアでは確か6時間位の時差があると思ったが、中国は中央集権の国、この時差については余り問題になったことは聞いていない。以前、北京からかなり西にある西安(旧・長安)まで飛行機で飛んだが、時差はなく、時計の時刻と外の明るさに時間感覚が狂ってしまったが、今朝もこの「勐腊(メンラ」も同じような感覚である。

冬は元々日の出が遅いが、それにしてもこの暗さ。ホテルの裏の生鮮市場では早朝未明、5時前から人々の動き、荷動きの騒音などが聞こえて来て、興味もあって覗きに行ったが、人々は真っ暗な中、カンテラなどを頭に付けて商売をしている。中国人の仕事熱心さには少しばかり見直したが、動きや恰好を見ていると、夏山の山小屋で、早出の登山者が銘々頭にカンテラを付けて、荷仕度したり、缶詰ご飯を食べているのを思い出したりもした。

一旦ホテルに戻り、荷物を纏め、7時になって外に出たが、まだ位。朝食を取る為通りを歩くが、暗い中、街路を清掃する掃除人が目につくだけで、通勤者とか学校へ向かう生徒の姿など殆ど見えない。昨夜は街の人々の夜が早かったが、朝も遅いようだ。これだけの暗さ、まだ夜同然だから、市場以外の人の動きが緩慢なのも、理解できないことはない。殆どの店もまだシャッターを下ろしていて、昨日の昼食のレストランも真っ暗で、どこにあるかも分からない。

通りの中程にもうもうと湯気を出して、大きなスチームセイロ(蒸籠)で饅頭を蒸している店がある。店の前で蒸し上がるを待って、5個程買って朝食代わりとする。気の利いているのは、この店では饅頭だけでなく、ジュースも一緒に売っている。通りの木陰に休み、道路を掃き清めている清掃人を眺めながら、その饅頭を3個ほど食べる。ジュースは、フルーツヨーグルトだ。中国のこんな田舎でも中々進んでいる。

8時、昨日の自転車タクシー、渙さんがホテルまで迎いに来てくれる。昨日の約束通り、約15分程離れたバスターミナルまでの送迎だ。15元、約200円。ターミナルに着くと、キップ売り場の窓口まで案内してくれて、「ルアンナムター」行のバスを探してくれる。「ルアンナムター」、中国語の漢字では「南塔」と書くが、初めて知った。渙さんが付いてきてくれて、案内してくれたので助かった。手元に10元あったので、チップで渡し、再来を約し、彼と別れる。雲南も悪くはない。
 
 
 
 
ああ、暗い中での野菜売り。これから朝食の食材を買っていく人もいる。
 
 
 
昨日のレストランはまだ開いていないが、饅頭店が湯気をもうもうと出している。
 
 
 
ああ、饅頭の美味しそうな匂いだ。
 
 
 
蒸し上がるのを待って、5個買って帰る。
 
 
 
路傍の木陰で、道路清掃人の仕事を見ながら、朝食とする。
 
 
 
時、ホテルまで迎いに来てくれた渙さんの自転車タクシーに乗って、バス・ターミナルに向かう。