ちゃおチャオブログ

日々の連続

ラオス北部紀行(92)ラオス再入国。

この中国国境からはビエンチャン行の国際バス(国際快運)に乗り換えて行く。漢字で「老遡万象」(ラオスビエンチャン)と書いてある。「万象」は「ビエンチャンのこと。
 
 
 
ああ、まだ完成はしていないがライス検問所だ。
 
 
 
ラオス側国境には通過待ちのトラックが数多く時間待ちしている。
 
 
 
今は空き地が目立つが、何年かしたら、ここもトラックで埋め尽くされるだろう。
 
 
 
Marsk,APL等の世界のキャリアーの名前は見えたが、日本の会社名は見つからなかった。
 
 
 
ラオスへの入国を済ませ、又一昨日の食堂で早い昼飯だ。
 
 
 
中国の住宅地と比べると、随分と貧しげな集落が見える。
 
 
 
日本の田舎の集落とも似ている。
 
 
 
 
 
中国もラオスも国境通過は全く時間もかからず、直ぐにも通過した。来る時はラオス国境手前で1時間程待たされ、バラックのような食堂で昼食を取ったが、今回は事前に勐腊(メンラ)の町で時間調整したせいか、国境通過に際しては全く時間を取られなかった。

国税関通過後、ラオス人学生はどこか別の所へ行くのか、彼等とはそこで別れ、当方ビエンチャン行の国際バスに乗り換え、ラオス領内に入る。来た時と同じ食堂で遅めの朝食というか、早目の昼食を取って再びラオス北部の高原を走る。雲南の山並みから比べると、平原が多くずっと先まで畑地が続ているが、集約農業を比べると雲泥の差だ。中国の丹精さに比べたら、ここラオスは自然農法に近い。種さえ蒔いておけば黙っていても作物が生育するのを待っている。そんな感じの耕作地だ。ラオス人はノンビリ型で、中国人のよう齷齪しない一面があるのかも知れない。そうした労働に対する勤勉さ、努力の違いが、ラオス人と中国人の所得の違いに出ているのかも知れない。

余り耕作されていないような農地が続く。というか、今見えるのは米作地で、コメを刈り取った後の耕作地をそのまま放置し、来年の米作まで遊ばせておいておくようだ。彼等農民にとっては、1年に1度コメを作れば、1年間安泰、貧しくとも1年はやって行ける、ということだろうか。気候に恵まれた国だから、二毛作二期作などやろうと思えば出来ないことはないと思うのだが、そうやる必要に迫られていない、贅沢は必要ない、今の生活で充分だ、ということだろうか・・。

以前新聞か何かで読んだが、善意の日本人が「団子農法」、即ち、団子状に作ったボールの中にコメの生育に有用な栄養素を混ぜ込んで丸い団子を作り、耕作地に置いて、コメの収穫を飛躍的に伸ばし、それを全ラオスに広げていきたい、と言った、一種の農業改革に取り組んでいる人の話を紹介していたが、彼等ラオス人にとってみれば、有難い話かも知れないが、余計な迷惑かも知れない。農業は自然のままに任せておけばよい。自然の恵みの中で収穫できる範囲で、生活を楽しめれば良い。子供を大学に行かせるお金は無いかも知れないが、子供が優秀なら、国なり、社会が面倒を見て行かせてくれるだろう。殆ど耕作されていない収穫後の米耕作地を見て、そうした自然との深い結びつきが、根にあるように思えた。
 
 
 
 
個人の商店だ。昔の日本と変わらない。
 
 
 
貧富の差があるのか、中には金持ちの家も見える。
 
 
 
暫らく走るとチェックポイントでのバスのチェック。
 
 
 
周辺の集落。全く日本の情景と変わらない。
 
 
 
ラオスの農地が見えてきたが、中国と比べると無秩序のようだ。
 
 
 
米を収穫された農地はそのまま放置されている。
 
 
 
ラオスの農民にとっては1期作で十分。何も齷齪することはないのだ。
 
 
 
ラオス米。収穫は十分あるのだろう。