ちゃおチャオブログ

日々の連続

ラオス北部紀行(99)ルアンナムター旧市街の寺院にて。

ルアンナムター旧市街を歩く。
 
 
 
道路は舗装されてなく、商店の数も少ない。鄙びた田舎の感じだ。
 
 
 
街の真ん中辺りに大きなお寺が見えて来た。中に入って見よう。
 
 
 
ああ、古都だけあって随分立派な装飾だ。
 
 
 
裏に回ると、何人かのお坊さんが暇そうに屯していた。
 
 
 
寺院の奥に僧坊があるようだが、人影は見えない。先刻のお坊さんも近づいて行ったら、どこかへ消えてしまった。
 
 
 
僧坊にも人の気配はない。どこかへ托鉢にでも行っているのだろうか・・。
 
 
 
 
 
ルアンナムター飛行場を出た直ぐの場所に旧市街の街がある。街と言っても、貧しげな人家が立ち並んでいるだけで、商店も少なく、食堂なども見当たらない。街並みと言える程のものはなく、賑やかな部分はすべて新市街に引っ越し、移動できなかった下積み層がこの旧市街に残された、と言った感じの街だった。

そんな古びた傾きかけた通りを歩いていると、古そうなお寺が見えて来た。旧市街だから、お寺が古いのは当然だが、古いだけでなく、歴史も感じさせられる寺だった。境内に入る。参詣者はいない。裏に回ると、僧侶が何人か井戸端会議のようなことをしている。ここでは僧侶も暇なんだ。暇過ぎて、油を売っているのかも知れない。当方が近づいてくと、何を警戒したのか、その3-4人はバラバラになって、散って行った。何か良からぬ相談をしていたのかも知れない。

広い境内の裏には僧侶の居住区、僧坊が並んでいた。10戸以上はあるだろう。部屋で瞑想しているのか、どこかへ出払っているのか、人の気配はしない。まさか中まで覗き込む訳には行かないので、そこからU-ターンし、寺の本堂に入ることにした。折角旧市街の古寺にやってきた。ご本尊にお参り位はしておこう。

内陣の正面にはお釈迦さんが鎮座しているが、特徴的なのは、垂れ幕、旗というか領巾(ひれ)と言うか、カラフルな幟が天上から幾重にも垂れ下がっていることでる。中国のお寺の幟と似た処があるが、中国の場合は、その旗に「南無阿弥陀仏」とか「天下安泰、唯物無常」等の標語が書いてあるが、この寺の幟にはそうした言葉は書き込まれてなく、単にカラフルな織物が天井から垂れ下がっているだけである。こうした幟はタイやミャンマーでは余り見られないことであった。

旧市街と言っても、このお寺以外には見るような場所、物もなく、又自転車を走らせて、新市街に戻ることにした。その途中の集落で一休みし、ビールを飲んでいたら、近所の子供達が寄って来た。人懐こい子供達だ。
 
 
 
 
本堂の中に入る。建物に立派な装飾が施してあったが、内陣も見事な装飾だ。
 
 
 
正面に坐しているのはお釈迦様だ。
 
 
 
 
 
ああ、沢山の領巾、幟が垂れ下がっている。
 
 
 
ああ、これは又見事な芸術品だ。織物の国だけのことはある。
 
 
 
境内には日本で言う「鐘楼」のようなものもある。ここで大太鼓を打ち鳴らすのだろう。