ちゃおチャオブログ

日々の連続

11.18.(火・晴れ)総理記者会見。高倉健さん死去。サッカー豪州戦。

 
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夜7時10分から、NHKの夜のニュースを中断しての安倍総理記者会見が行われる。既に速報等で報じられている通り、消費税の2%増税は1年半(総理は18か月との表現)先延ばしし、経済状況による修正条項を入れないで、平成28年4月から確実に10%への移行を行う、との表明を行った。
この決断は重大な政策変更だから、併せて国会を解散し、国民に信を問う。来年度予算の関係もあり、来月2日公示の14日投開票を行う。ついては、自公で過半数を得られない場合は、自身は総理の座を降りる、との不退転の決意を表明した。
 
既に周辺では総選挙に動き出していたが、今日の会見でいよいよそれが本決まりとなった。上等な背広には似つかわしくない、水色のストライプのやや安価な感じのネクタイをして、不退転の決意を述べたのは良いが、色は物事のシンボルカラーだ。「真っ赤なウソ」もあれば「空空しい虚言」もある。今日の空色のネクタイは彼の言葉遊びを象徴していないのか。兎も角、背広とネクタイとのちぐはぐさには、総理にスタイリストはついていないのか?アドバイスするのは奥さんの昭恵夫人しかいないのか、等の勘繰りもしたくなる。
 
2年前、国民は公約破りの欺瞞民主政権に鉄槌を下し、この先4年間の国政を自民党に付託した。その付託条件は何かと言ったら、この先の4年間の間に、消費税率を10%に上げ、身を削る改革を行い、財政均等化を図り、且つ、憲法違反とされている国会議員定数の削減だった。更に、安倍政権としては、デフレからの脱却を図り、経済の好循環を求める、とのことだった。それは、安倍政権に限らず、どの政権に対しても国民が求めることであって、公約でも何でもない、生活を安定させ、良くするのは時の政権の当然の責務だ。
 
安倍氏日銀総裁に黒田氏を据え、円の大幅増刷、大量の円の市場への供給を行わせることによって、インフレ率を上げ、一時的にせよ成功しているかに見える。円をいっぱい撒き散らせば、円の価値が下がるので、物の値段が上がるのは当然の帰結だろう。政権の手腕が発揮されたのでもない、何でもないことだ。日銀にそれをやらせるかどうかの指導力の問題に過ぎない。黒田元財務官は最後のポストとしてアジア開銀の総裁職を与えられ、本来ならそこが最終ポストの筈だったのだが、黒田氏の色気と、安倍氏の思惑がマッチして日銀総裁に呼び戻され、二人三脚の経済運営を行っているが、経済を好転させて欲しい、との国民の願いはあったにせよ、2年前の投票行動はそれは、直接には関係しないことだった。
 
2年前に国民が民主に鉄槌を下したのは、国民との約束を反故にし、公約があって無きがごときの政治運営に愛想をつかし、自民圧勝の結果をもたらしたものだが、今回、安倍氏が任期の半分にも満たない今、消費税増税の1年半延期は、単に国会で採決すれば済むことを、国民との他の約束、財政健全化、国会議員定数、身を切る改革を行わずして、今回国会を解散し、総選挙を敢行するということは、嘗て民主が行った裏切り行為とさして変わらない。
 
安倍氏が2年前に総理に選任された最大の要因は国民との約束を果たす、国民を裏切らない、ことであり、少なくとも、ここまでの政治姿勢はその実現に向けて進んできた。しかし、ここへ来て、党利党略、自己保身を最重要視し、国民を愚ろうするような政治を行っていくのであれば、国民からの信を失う。国家と国民を思う政治家としてはやってはならないことだ。
 
21日、衆院の場で、国会解散を表明する予定、とのこと。既に既定の路線だから、今更引き返すことは出来ないだろう。ここで野党諸氏の議員にお願いしたいのは、皆さんは一致団結して、国会をボイコットすべきである。総理の私利私欲にまみれた解散宣言を大人しく聞く必要はどこにもない。
野党全員が一致団結して国会を欠席することにより、次なる選挙に対する選挙協力、党派合併の機運も生まれてくる筈だ。国民をそっちのけの解散劇に組してはならない。
 
この先、安倍氏が暴走するかどうかは分からない。しかし言葉遊びをし、国民を愚ろうするような政治家は、過去の似非政治家と同じ轍を踏むことになるだろう。安倍氏に対しては類まれな政治家を思っている。そうした国民の期待を裏切ってはならない。
 
 
 
高倉健さん死亡、83歳。既に11月10日に死去していたが、初七日が過ぎるのを待って、公表された。最後まで健さんらしい。
 
 
夜、サッカー豪州戦、2-1で辛勝。1月から始まるアジア杯が楽しみだ。
 
 
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