ちゃおチャオブログ

日々の連続

11.24.(月・晴れ、新嘗)NHK高倉健特集、自然破壊と二つの災害。毒婦・筧続報。

イメージ 1
 
 
昨日23日が勤労感謝の祭日で、今日の月曜日は振替休日の3連休。今日はやや曇りがちだが、ほぼ好天の3日間だった。各地で紅葉狩りの行楽客でにぎわったようだ。テレビなどでも朝から高尾山特集をやっている。凄い人出だ。
 
当方、土曜日に八王子城址に行っているから、今日は自宅でゆっくりテレビでも見ていよう。
 
午前のNHK高倉健特集。丁度昨日見たテレビ映画「あなたへ」の撮影現場をテレビカメラが追いかける。虚像と実像。高倉自身が言っていたが、映画を見る前と見た後の観客の顔付が変わっている、と。映画、映像の影響力の大きさを彼自身が強く認識していたから、普段の日常生活は表に出さず、極力、映画だけの中の虚像を印象付けていたのだろう。それだけ、映画に行き、殆ど全生涯を懸けていた。そうした「物」を持ち続け、死んでいった彼は人生を全うし、幸せ者だったろう。しかし、そfれを得るための毎日の努力は忘れてはならないが・・。
 
 
先日の白馬地震で、死者が誰も出なかった点について、マスコミも、又当方ブログへのコメントでも、多くが賞賛している。特に、近隣の助け合いで、多くの命が救われた、かの賞賛が多い。
同じ自然災害でも、8月の広島の崖崩れと今回の白馬の地震と、どこがどう違うのか?広島では50名を越える死者が出、白馬はゼロ。その違いは単に人口密度の違いではなく、自然に対する向き方、向かい方の違いにあるだろう。
 
広島では、山を削り、住宅地にし、自然を破壊して、そこに人々が移り住んだ。そこに転居した人々は、よもやこの様な災害に見舞われるとは、全く予想も想像もしていなかった。それはそれは突然の暴威に命を亡くした御嶽の登山者と同様だった。
この二つの災害は極論を言えば、人災である。
 
一般の居住者、登山者は、宅地の危険性、火山の山の危険性は分からない。だから安心してそこに住み、山にも登る。そうした危険性を事前に予測し、キャッチし、行政に生かすのが専門家、プロフェッショナルの仕事である。この二つの災害に関しては、プロの存在も行政の介在も皆無だった。結果、多くの犠牲者を生むことになった。
同じような危険な地域、山は日本全国に数多ある。地方の国立大学が駅弁大学と揶揄されたのは、もう50年も前の昔のことである。今や、地方の大学もレベルが上がり、地域に密着した、こうした人命に直結する危険な事象、状況を地方の行政と共同して発見し、行政に生かして行かなければならない。そうしてこそ、地についた学問であり、社会に役立つ学問となる。
 
今回、単に白馬の死者ゼロを喜ぶのではなく、広島と白馬との違い、即ち、白馬は、自然と融和して人々が生活していた中での災害と、そうでない災害の違いを、世の専門家、学者はシカと見極め、その叡智を人々の安全、安心に向けて行ってもらいたい。
 
同じ長野県内にあって、浅間の厳重な観察と警戒、御嶽の無警戒、今御嶽でこの様な大きな災害が起きた後、その大きな違いに、行政の無能さを感じた。
 
 
イメージ 2