ちゃおチャオブログ

日々の連続

ボロブドールへの3日間(12)ボロブドールの頭頂へ。

これからボロブドール遺跡の頭頂に向かう。
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左右の廻廊には凄い数の彫刻だ。
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古代ヒンドウの歴史を知らないので、描かれているレリーフの意味は分からないが・・。
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ああ、最後の中門だ。頭頂のストーバが見えて来た。
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今まで登って来た参詣路。
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石段がずっと下まで続いている。
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アジア三大仏教遺跡のボロブドール。嘗て栄えた仏教の聖地は、民族の滅亡離散と共に打ち捨てられ、廃墟となり、密林に覆われてしまった。近年になって発見され、発掘され、修復されて、旧の偉容が復元されているが、それはカンボジアアンコールワットミャンマーのパガン、マンダレーにも言えることだった。
 
この地に一度は根付いた仏教も僅かな期間だった。一時はこのジャワ島を起点として、マレー半島インドシナ半島まで侵攻していった仏教王国も、その後に勃興したイスラム勢力により、逆回転が起こり、マレー半島から南下したモスレムにより瞬く間に席巻され、仏教はこの島から駆逐され、辛うじて、バリ島に於いてヒンドウと融合したヒンドウ仏教が命脈を保っているに過ぎなかった。
 
3つの中門を潜り、頭頂へ向かう。この石段が108段あるかどうかは分からない。108個の煩悩が2-3世紀の初期仏教に教義としてあったのかどうかも分からない。この遺跡は、国の滅亡と共に記録も教義も失われ、遺跡自体が人々の記憶の中ら失われてしまっていた。ましてや、その後を襲ったイスラム教徒からすれば、仏教史跡などは破壊の対象でしかなかった。
 
5層に積み上げられた基壇と廻廊を一段づつ登っていく。廻廊の壁にはびっしりと、隙間なく彫刻が施されている。これはアンコールワットの廻廊と同じだ。石の彫刻。その廻廊を横目に眺めながら、頭頂に向かう。最初の基壇からは凡そ50m、最後の石段を上り詰めると、正面に大きなストーバが鎮座していた。ここが頭頂だ。その最後の基壇には同形の丸みを帯びたストーバが並んでいて、その鳥目駕籠様のストーバには、お釈迦様の仏像が安置されている。
 
荘厳な空間だ。周囲の子供達も騒ぎ立てない。タイや中国にあるような強い線香の香りもしない。炎天下の静かな空間だ。ストーバは1000年の虚空に立ち続けているかのように。
 
 
 
 
下で見上げた参道が、ずっと続いている。
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漸く最後の第5基壇まできた。
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この丸いストーバの中には、すべてにお釈迦様が鎮座している。
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ああ、漸く正面の最頂部へやってきた。正面がそうだ。
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この遺跡の最高地点には大きなストーバが建っていた。
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この中には、お釈迦様の石仏が安置されている。そっと両の掌を重ねる。
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