ちゃおチャオブログ

日々の連続

ベトナム「ガックリ」旅行記(14)南寧の恩人。

結局、ベトナムには再入国出来ず、再び南寧に戻らざるを得なかった。
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同じ日に中国を出て、同日に中国に入港したスタンプ。右側は新たに取得したベトナムビザ。
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タイのメーソットやメーサイでは1日だけミャンマーに出国し、当日、タイへ戻って来たことはあったが、それ以外では、こんなことは初めての経験だった。
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700元、約14000円で代行取得してもらったベトナムビザ。
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税関員と口論しても始まらない。ダメなものはダメ。南寧に戻って、ベトナム領事館を探し、ビザを取得して、もう一度出直さないとベトナムには入れない。ハノイのホテルにはスーツケースと現金、TC、スマホなどが預けてある。又、帰りの航空券もハノイー成田だから、どうしてもハノイまで戻る必要があった。「ガックリ」肩を落とし、次のバスで今来た高速道を通って、南寧に戻る。

税関員に南寧の領事館の場所を聞いても、良くは知らない。どこにあるのかも分からないだろう。兎も角友愛バスセンターに行き、そこで聞け、という一点張り。この街では英語が殆ど通じない。携帯電話の翻訳機能を使って、中国語が英語に変換されたものを、携帯画面を見て、理解できる程度だ。・・困った。

と、終点の南寧ターミナルでバスを降りる直前、日本語で話しかけて来た青年がいた。「日本の方ですか?」と。驚いた。東興で中国へ入国して以来、英語は殆ど通じず、ましてや日本語など全く論外だったが、こんな場所で日本語ができる青年と巡りあったとは! 実際、地獄に仏の思いがした。ベトナムへ再入国できない事情を話し、ビザを取得しなければならない旨を説明したら、ターミナルのバス会社のカウンターまで一緒に来てくれて、ビザの申し込みを中国語で説明してくれる。助かった! 

カウンターに着いたのが18:15分、まだ女性職員がいて、今日の内に手続きができる。ビザの代行取得代は通常レートだと500元、但し2日かかる。急ぎだと700元で、明日の夕方までには取得できる。当然急ぎでお願いするが、持ち合わせの現金が足りない。ドルと円は持っているのだが、カウンターでは元しか受け取らない。そこで、その青年にお願いし、100ドルを600元で両替してもらい、漸く、申し込みが完了した。

その青年とゆっくり話をし、お礼をしようと思ったが、彼は、これから更に列車で北海市まで行かなければならず、時間がないとのこと。取り敢えず、名前とメールアドレスを聞き、彼とはその場で分れた。名前は張国賓さん、帰国後彼のメールにお礼文を送信したら、返信があり、北海市の日本企業に勤務しているとのことだった。会社の名前を聞き、日本人上司に経緯を報告しようと思ったが、彼は社名を明かさなかった。

色々な中国人がいる中で、彼のような親切で高潔な青年もいる。多分ドルとの両替では、レートを損してまでして、当方の窮地を救ってくれた。何としても、お礼をしなければ。後で地図を見ると、北海市は昨日通過した防城港市の直ぐ近くにある。とすれば香港、広東からもそれ程遠くはない。次の旅行は北海へ行くことにしよう。日本から沢山のお土産を持参して。



中国高速道も日本と同じように、通行料が徴収される。E-カードも導入されている。
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約2時間半かけて、南寧に戻って来た。(このバスターミナルは、昨日東興から到着した時の新しいターミナル。)
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張さんの通訳により、漸くビザの取得手続きが終り、ターミナルに併設されたホテルに2泊することになった。
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お金もないし、夜も楽しめない。
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