ちゃおチャオブログ

日々の連続

「ニュージーランド『感動』の1週間」(23)ミルフォード・サウンドへ出発。

今日はこれからミルフォード・サウンドへ向け出発する。 正面の山はリマ―カブル山脈か・・
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クイーンズタウンは四方が山に囲まれた町。山岳レジャーの基地となっている。バスはこれから山を越えて南に向かう。
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2時間程走り、南島最大の湖のあるテ・アナウの町に到着する。テとは英語で言うTheとのこと
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ショップもあり、日本人学生も働いていて、皆さん、ここでソフトクリームを買って食べた。
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この周辺にはアルパカの飼育場もあるとのこと。
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暫らく進むと樹林帯にやってきた。
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今日は、ここクイーンズタウンから300キロ程離れた世界遺産「ミルフォード・サウンド」への日帰りツアーだ。ここは世界でも有数なフィヨルド地帯になっていて、だからこそ世界遺産にも登録されているのだが。そこは深い入り江になっていて、平地が少なく、船着き場はあるものの宿泊施設はないとのことで、往復600キロ、東京ー岡山間位を1日で走らなければならない。但し、道路がでこぼこしている訳でもなく、滑らかな舗装だから、思った程の疲労はないのだが・・。いや、むしろ人によっては、心地よい眠りを誘う、至福の一時になるかも知れない。

クイーンズタウンは周囲を山で囲まれた町である。細長いWakatipu湖に沿って発展した街だが、従って、この町に入るにも、町から出るにしても、この環状の様な山並みを越えて行かなければならない。これから向かうミルフォードにもその一つがあり、昨夜展望台から見たリマ―カブル山脈に連なる山だ。山頂がそのゴツゴツした異様な様は、ちょっと戸隠の奥の院の後ろに控える戸隠連峰に似てもいるが、その高さ、規模の長さ、大きさは、戸隠を遥かに陵駕している。ここがハリウッドのファンタジー映画のロケ地になったとは、むべなるかな。

道路はこの山塊を突っ切るように走るのだが、低い場所を上手に選んで作られているのか、それ程のUp-Downはない。伊豆半島の達磨越え、天城越えのような急坂・ヘアピンカーブなどもない。現に、このクイーンズタウンからミルフォード・サウンドまでは、直線距離にすれば150キロもないのだが、道路は低い場所を選ぶように、ぐるっと迂回し、直線距離の倍以上の距離を走って行く。NZ人(元イギリス人)は、日本人のようにそれ程せっかちではない性分かも知れない。

山村さんは以前山岳ガイドをしていて、この辺りのNature Trekkingに良く来ていたとのことでる。ここを出発してのミルフォードまでの2泊3日の山岳ツアーとか、近くの山や湖沼、この辺りは「オタゴ地方」と呼ばれているが、このオタゴを跋渉していた、とのことである。嘗てを思い出すように、懐かしそうに眺めていた。山中には無人の小屋があったり、トレースは良く整備されていて、そして何よりも安心できるのは、危険な動物や蛇もいない、とのことである。彼も出来ることなら一般のツアーガイドではなく、もう一度山岳ガイドをやりたいに違いない。

暫らく山中を走り、再び平原に出て、2時間程走って、この南島で一番大きな湖「テアナウ」の町に着く。NZで一番大きな湖は北島にあり、それは巨大な火口湖のタウポ湖であるが、この「テアナウ」はそれに次ぐ大きさとのこと。大きさは琵琶湖の約半分程度とのことだが、氷河湖で出来ていて、湖底は深く抉られていて、海面よりも低いとのことでる。氷の力は恐ろしい。

タカへという飛べない鳥、クイナの一種だが、が棲んでいて、以前皇族の眞子様か誰かが、この地までやってきて、タカへの観察に来たとのことであった。湖に面してショップがあり、それらしき足跡を探してみたが、この町では本国イギリスの王室には関心は高いかも知れないが、日本の皇族までには、目を向けていないようだった。テアナウの近くにはアルパカの飼育場もあって、通り過ぎに背の高いアルパカを群を見たが、毛皮産業、良質な毛が取れる物なら、何でも飼育しよう、との心意気が感じられた。

このアルパカの飼育場を過ぎると、両側にブッシュの林が続き、何かこのブッシュはNZでは特徴のある木とのことで、「マヌカ」と呼ばれている。このマヌカからは上等な蜂蜜が採取され、マヌカ蜂蜜は値段も高い代わりに、栄養価も高く、NZ人初め、多くの外国人からも買い求められているとのとことである。這い松のような背低い灌木が、道路両側一面にびっしりと群生していた。その灌木林の先には、樹齢数百年と言う大きな樹林帯があり、それを通り抜けると、急に開けたカール状の大地に出て、再びここで小休止となった。



この辺り、雨が多いのか、原生林の森が広がっている。雨の少ないNZには珍しい光景だ。
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森を抜けると、広々としたカールに出る。
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山の上まで樹木が茂っている光景を見るのは珍しい。背の低い灌木はマヌカかも知れない。
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この広いU字溝は、氷河が作ったものだ。
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ああ、人々が車から降りて、この広大なカールに感激している。
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我々も下車して記念の写真を撮ることにした。
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