ちゃおチャオブログ

日々の連続

「ニュージーランド『感動』の1週間」(25)トンネル手前の待機場所で。

雨や湿気が多いのか、鏡池周辺の樹木には、びっしりと苔が生えていた。
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凄い厚みと量の苔だ。
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こうしたNatureを眺め、鏡池を後にする。
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鏡池の先の山中で、勢い良い滝があった。
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密林状の深い谷は、ずっと先、タスマン海まで落ち込んでいる。
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平坦部に出て、山がU字状態にくぼんでいる地形を観察。
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NZ全国で4か所しかないトンネルの一つにやってきた。このトンネルを抜けないと、海側、ミルフォード・サウンドへは行き着けない。
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NZ南島には南アルプスもあって、2000mを越える山も少なくはないが、道路事情は、山と山の間を縫うように作られた道路の為、急勾配の坂とかは少なく、トンネルも又ごく少ない。国全体で4か所しかないと言うから、驚異的だ。その内の一つが、今日これから通過しようとするトンネルで、ここは巨大な岩盤をくり抜いて作られたトンネルで、ミルフォード・サウンドの海岸へ出る為には、ここにトンネルを掘削して、穴を開ける以外の方法はないのだった。

前方の山が湖面に二重写しになる鏡池を通過すると、再び山道に入り、深い樹林帯を進む。この辺り、多雨地帯に違いない。鏡池で古木に密生する苔の多さ、厚さに多雨が想像できたが、山間に入り込むと、更にそれを実感した。背の高い樹木が密林のように原生林を作っていて、深い谷に落ち込んでいる。谷のずっと先までは見えないが、山村さんの話によれば、ここから20-30キロ先まで、この谷は続いていて、タスマン海に落ち込んでいる、とのことである。その近辺にはこれから行くミルフォード・サウンドがあるとのことである。

山を越えて、一旦平坦部に出る。両側に山が迫る平地だ、ここから眺める両側の山が、氷河の浸食の痕が良く分かるとのことである。前後を走る観光バスもここで停車し、乗客はバスの外に出て、両側の山の窪みを眺めたり、写真を撮ったりしている。確かに山はU字型に抉られ、それは日本の山岳地帯で見られるような、V字型の渓谷とは違っている。

前方右側の山裾に赤い岩石がごろごろしている。何か鉄分を大量に含んだ鉄鉱石のように思えたが、それは、「赤いカビのような苔」とのことだった。赤カビの苔が岩石の表面にびっしりと付着し、恰もそれは鉄鉱石を思わせるものだった。しかし、この国には、鉄鉱石を含め、鉱物資源は殆どない、とのことだった。

そこから少し坂を上った先にトンネルがあり、バスは手前の広い待機場所で一旦停車する。このトンネルは一方通行になっていて、対向車との通行を交互に行っている。固い岩盤で掘削作業も難航し、二車線のトンネルを掘ることは出来ず、トンネル内は1車線になっている。対向車がトンネルから出てくるのを待って、こちら側の車両がトンネルに入るのだが、その待機時間を利用し、乗客は車外に出て、周辺の景色を眺める。

トンネルは通常道路の一番高い地点に造られるが、このトンネルもそうで、ここは道路の最高地点とのこと。凡そ1000m位の標高だ。車外は霧雨で肌寒く、山肌の岩盤を霧雨が覆っている、霧の晴れ間で眺めると、何と、その岩盤の巨大なこと!殆ど1枚岩で、殆ど司直に近く切り立っている。成程、ここに道路を作るのは困難だ。この山の向こうの海側に行くには、今立ちはだかっているこの岩盤をくり抜く以外に方法は無かったのだ。Massive! 圧倒的な巨大岩肌に畏敬の念すら覚えるのだった。



待機時間はトンネルの入り口に表示され、現在4分12秒待ち。入口手前で待っているバス。
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待機時間を利用して、バスから降りて、周辺の景色を眺める。
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凄い霧雨の中に滝が見える。
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この辺りは道路の最高地点に当たり、標高は1000m近くある。
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このトンネルの上の岩盤、巨大な岩山だ!
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ああ、殆ど1枚岩の岩盤は、見ているだけで圧倒される!
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