「カウリの森」の森の中は、まるで密林、ジャングルのような感じだ。
倒木もそのままの状態で放置されている。
大きなシダ林、沖縄では「へゴ」と呼んでいたが、その林の中を照さんも興味深そうに歩いている。
色々な種子が落ちて新芽を付けている。この中には「カウリ」の幼木もあり、小さいながら、すっくと真っ直ぐ伸びている。
ここにはNZの白人入植以前の自然の状態が残されていた。
「King Kauri」の説明文。ここにある「カウリ」は樹齢1000年程だが、古いのは2500年位のもあるという。日本で言えば「縄文杉」だ。
「カウリの森」の入り口付近には「マヌカ」の花が咲いていた。
白く、余り目立たない花で、この花の蜂蜜が珍重されている。
マヌカの木。それ程高くはない。密生している感じだ。
NZはブランドの作り方、育て方が優れている国と思う。誰か頭の良いプランナーがいて、国の方向性、行く末をプランニングし、引っ張って行く。結果、国は豊かになり、国民は富み、より少しの労働とより多くの余暇の時間を持てるようになる。日本の学者などは、人口が少ない国だからこそそうしたことも可能になる、と深く掘り下げもせず、単純な解釈で事足れりとしているが、人口の少ない国であっても、貧しい国は世界に多多ある。NZはブランドを育成すると言う事によって、豊かさを実現しつつあるのだ。
「カウリの森」の入り口近くに「マヌカの木」があった。自生か後から植えられたものかは分からない。だが、花を見ると白い単純な花で、日本のどこにでも咲いていそうな花だ。日本で言えばアカシアの花に似ていなくもない。木の大きさもアカシア位だ。アカシアからも良い蜂蜜が採れ、日本では「アカシア蜂蜜」として珍重されている。しかしここNZの「マヌカ蜂蜜」程はブランド化されていない。「マヌカ」はNZでも、NZ以外の国でも「特別の価値」だ。即ちブランド品である。
先日、ある生協雑誌の広告に「マヌカ蜂蜜、日本に初上陸」と出ていた。見ると400g、10+で6480円となっている。クイーンズタウンの土産店では500g、25+で9000円だった。10+では、確か4000円~4500円程度だった。輸送費、販売利益等を考慮すれば6480円はあながち法外な値段ではないかも知れないが、これは既に山田養蜂場のローヤルゼリーの値段を越えている。ブランド力は山田養蜂場を陵駕しているのだ。
「マヌカ蜂蜜」がそうとすれば、「ポッサムメリノ」又は「アルパカメリノポッサム」の混紡は、NZが高品質、高価格商品として世に送り出しているブランド品だ。だからマフラーでも1万円以上はするし、チョッキ、セーターでは3万円以上の価格になっている。普通のウール糸だったら数千円の処、高品質のメリノウールにし、価格を倍、3倍にして売っている。ネームバリューがあるから人々は高くても買う。それがブランド力なのだろう。
「カウリの森」から次のワインセラーへ行く間にもそんなことを考えバスに乗っていたが、着いたワイナリーでも再び、NZ人の高見に登る努力を感じた。ここでランチを取る予定になっているのだが、セラーには先ずレセプションホールがあり、来訪者には5種類のワインを試供し、それぞれの味見をしてもらった後に、食堂に案内される。レセプションホールで試飲した人は、ほぼ100%ワインを注文し、そのワインは自家製の産直であっても安くはない。ワイングラス1杯900円からする。と言っても、NZの他のレストランでも、大体が同じ値段だったのだが・・。それぞれが、国全体でブランド価値を高めているに違いない。
帰りに土産用のワインを買う。飲ませてもらったという義務感も半分はあった。赤と白。それ程高いものは買えないので、一番安いボトルを頼む。2300円。自宅で飲むハウスワインは1000円もしないから、倍以上だ。価格をキープし、ダンピングを許さない。それがNZワインの価値を高め、ブランド力を向上させるに違いない。その内、10年、20年もしたら、NZワインもフランスボルドー並のブランドワインになっているかも知れない。この国はそういう努力をたゆまなくしているように思えるのだった。
「カウリの森」の入り口近くに「マヌカの木」があった。自生か後から植えられたものかは分からない。だが、花を見ると白い単純な花で、日本のどこにでも咲いていそうな花だ。日本で言えばアカシアの花に似ていなくもない。木の大きさもアカシア位だ。アカシアからも良い蜂蜜が採れ、日本では「アカシア蜂蜜」として珍重されている。しかしここNZの「マヌカ蜂蜜」程はブランド化されていない。「マヌカ」はNZでも、NZ以外の国でも「特別の価値」だ。即ちブランド品である。
先日、ある生協雑誌の広告に「マヌカ蜂蜜、日本に初上陸」と出ていた。見ると400g、10+で6480円となっている。クイーンズタウンの土産店では500g、25+で9000円だった。10+では、確か4000円~4500円程度だった。輸送費、販売利益等を考慮すれば6480円はあながち法外な値段ではないかも知れないが、これは既に山田養蜂場のローヤルゼリーの値段を越えている。ブランド力は山田養蜂場を陵駕しているのだ。
「マヌカ蜂蜜」がそうとすれば、「ポッサムメリノ」又は「アルパカメリノポッサム」の混紡は、NZが高品質、高価格商品として世に送り出しているブランド品だ。だからマフラーでも1万円以上はするし、チョッキ、セーターでは3万円以上の価格になっている。普通のウール糸だったら数千円の処、高品質のメリノウールにし、価格を倍、3倍にして売っている。ネームバリューがあるから人々は高くても買う。それがブランド力なのだろう。
「カウリの森」から次のワインセラーへ行く間にもそんなことを考えバスに乗っていたが、着いたワイナリーでも再び、NZ人の高見に登る努力を感じた。ここでランチを取る予定になっているのだが、セラーには先ずレセプションホールがあり、来訪者には5種類のワインを試供し、それぞれの味見をしてもらった後に、食堂に案内される。レセプションホールで試飲した人は、ほぼ100%ワインを注文し、そのワインは自家製の産直であっても安くはない。ワイングラス1杯900円からする。と言っても、NZの他のレストランでも、大体が同じ値段だったのだが・・。それぞれが、国全体でブランド価値を高めているに違いない。
帰りに土産用のワインを買う。飲ませてもらったという義務感も半分はあった。赤と白。それ程高いものは買えないので、一番安いボトルを頼む。2300円。自宅で飲むハウスワインは1000円もしないから、倍以上だ。価格をキープし、ダンピングを許さない。それがNZワインの価値を高め、ブランド力を向上させるに違いない。その内、10年、20年もしたら、NZワインもフランスボルドー並のブランドワインになっているかも知れない。この国はそういう努力をたゆまなくしているように思えるのだった。
何の鳥か、樹林にはキジバトのような綺麗な鳥が留まっていた。
さて、「カウリの森」近くにあるワイナリーにやってきた。
ここでランチタイムになるのだが、その前に、レセプションホールで、当店自慢のワインの試飲会が行われる。5種類の赤白のワインを試飲する。
食堂では、地元のNZ人グループも食事に来ていた。ここでは飲酒運転は大目に見られているのか・・
さて、これからお楽しみのランチが始まる。
サーモンパイ。
オムレツ野菜パイ。
3枚肉のポーク。
上品なデザートも美味しかった。