ちゃおチャオブログ

日々の連続

ルソン山紀行(8)コレヒドール行き。

メドウーサ駅に着いたものの、コレヒドール行のバスがどこから出るのか分からない。
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通行人に聞いても余り知らないようだ。有名な観光地ではないのかも知れない。
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漸く探し当てたバス会社。さて、次はどのバスに乗るかだ。
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このバスだ、やれやれほっとした。
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まあ、中々良いバスだ。悪くはない。
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車掌が来て、キップを切られたが、「Transfer」となっている。途中のどこかで乗り換えるようだ。
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マニラを出て凡そ30分、郊外の大型ショッピングモールに来る。あ、SM Cityだ。ここでバスを乗り換えることになった。
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マニラ・エドウサ駅までやってきて、さてこれからコレヒドール行のバスを探さなければならない。通行人に「コレヒドール!」と聞いても中々通じない。バスの窓口で聞いてみて、やっと分かった。ここでは「コレヒドール」ではなく「コレギドール」と発音する。英語の「H」はここでは「G」と発音するのだ。フランスの有名な作家「ビクトル・ユーゴー」は文字では「Victor Hugo」と書き、フランス、スペインを含めたラテン語系では「H」を発音しないと教わっていたが、ここでは「H」を「G」と発音する。ホテル近くの高架駅「ペドロヒル駅」(Pedoro Hill」もここでは「ペドロギル」と発音する。「H」を「G」と発音するのは、スペイン語の一方言かも知れない。

漸く探し当てたバス。運行会社によって発着場所が異なっているので、いちいち尋ね歩かなければならなかった。乗ってしまえばそんな長距離ではない。後は黙って乗っているだけだ、と思ったら、そうでもなかった。このバスはコレギドールまでは行かず、途中、郊外の大型ショッピングセンターの前で別のバスに乗り替える必要があった。そこにはイオンのような大型モールが幾つか並んで立っていて、見覚えのある「SM」のモールなどもあった。

バスの乗り換えは、車掌が親切に案内してくれて、次にやって来たバスに乗って、今度こそは一直線だ。コレヒドール。マニラに来て何よりも最初に見たかったのが、マニラ湾に沈む夕日。それは琵琶湖八景のようなものが、世界八景にもあるとすれば、ここの日没は必ずや八景の一つに選ばれるだろ。戦前戦後を通じ多くの日本人がこの街にやってきて、眺めたであろう夕焼け。いや、それよりもずっと以前に呂宋助左衛門や高山右近が眺めたであろう夕日。日本人にとっての心象風景の一つになっているだろう。

次に行きたかったのがコレヒドールバターン半島を歩く時間もないので、バスでその「死の街道」を通り過ぎるしかないのだが、大型ショッピングモールで乗り換えたバスは、今そのバターン半島を島に向かって進んでいる。街道沿いには数キロ置きに真っ白の教会が建っている。建物の大きさ、形は皆同じようだ。見るとその正面の十字架の下にゴシック体で「AGSUTIN」、「ASUNCION」などと書かれている。全てフィリピンカトリックの教会だ。だとすると、「死の行進」で亡くなった米兵の遺族が建てたものではなさそうだ。敗戦から既に70年になり、過去のそうした忌まわしい記憶に捉われることもないのか・・。

人家が殆ど切れ目なく続く、長閑なバターン半島の集落をバスは進み、時々左手に海を見たりするが、殆どが、所謂「バターン街道」を走り続け、モールからは凡そ1時間、不意に車掌から「ここだよ」と教えられたバス停で下ろさた。近くに人家は数軒あるが、海は見えない。バスはてっきりコレヒドール対岸の町まで行くとばかり思っていたが、そうではなく、バスは当方一人を下ろし、更に先の半島の中央部に聳える山間の方角に進んでいった。

海岸はどっちの方角にあるのだろう、と、尋ねる通行人もおらず、さてはて、左方向が海だったから、そちらに歩いて行こうか、と歩き始めたら、とポコポコとエンジン音を響かせて、オートタクシー(ツクツク)がやってきた。助かった。「コレギドール!」と言うと、ドライバーも心得たもので、肯いて、「20ペソ!」言う。それでは、と後部座席に乗り込んで、海岸まで案内してもらうことにした。



次に乗り換えたバスはバターン半島を回るローカルバスだ。
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乗換の時にバスの中で待っていたら、売り子が入り込んできたので、トウモロコシを買ってやった。
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このパンケーキも美味しそうだった。
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隣りの座席の人はどこかへ持って行くのか、ウズラの卵を一杯買っていた。
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バターン半島の街道を約1時間走り、ここがそうだよ、と下ろされたバスストップ。バターン死の行進、の標識になっていた。
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さて、島はどちらだろう・・。あそこに案内板がある。・・海岸まではそう遠くはないだろう。
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行先に迷っていると、丁度そこへツクツク(オートタクシー)がやってきた。島の見える海岸まで往復で20ペソ、60円と言う。では行って下さい。
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