ちゃおチャオブログ

日々の連続

台湾・高雄の4日間(33)山を越えて太平洋へ。

ウナギの養殖場が終わると、今度は柑橘類の果樹園が続く。
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今実を結んでいないが、何の果樹園だろう・・
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整然と植樹されている。
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浜辺が見える。ここはまだ台湾海峡側だ。
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台風の影響で打ち寄せる波が凄い!
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列車はこのまま海岸線に沿って、島の南端まで行くのかと思いきや、急に左に折れて、山間に入って行く。
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フィリピン沖の台風の影響か、雨が上がったと思ったら、又急に降り出したりして天気は一定しない。数キロにも渡って続いたウナギの養殖池も漸く途切れ、代わりに何の果実か柑橘類が植栽されている。沖縄ではタンカンとかヒラミレモンが栽培されているが、それにしては少し背が低い。その植栽畑の先には海が見える。白い砂浜が続いているが、台風の影響で荒波が押し寄せている。夏の浜辺には誰も出ていない。

急行だから小さな駅は飛ばして行くが、スピードはそれ程早くもなく、ホームの駅表示を見ることが出来る。枋寮とか枋山の駅名が見える。この「枋」は日本語には使用されていない文字だから、印象深かった。この文字には一体どんな意味があるのだろう・・。

列車は矢張り島の最南端、そこは恒春という町だが、そこまでは行かず、山脈が大分低くなった辺りの枋山から山越えになる。列車は山に分け入るようにして山中に入り込んでいく。人家も少なくなり、山間、或は川沿いにポツン、ポツンと住宅の屋根が見える。こんな山の中でも一人、二人と住んでいる。何で生計を立てているのだろうか・・。

勾配が険しくなり、列車もスピードが落ち、トンネルを幾つか通過し、そのトンネルとトンネルの中間辺りでは、対向の列車が通り過ぎるを待ち、再び走り出す。この辺りのトンネル、古くて単線になっていて、多分、戦前の日本統治下に造られたものだろう。この辺りまではまだ電化も進んでいないようだ。

幾つかのトンネルの中で一番長いトンネルを通過し、そこは線路が平坦になっているので、多分峠のトンネルと思われるが、そのトンネルを出ると線路の勾配は下りになり、途端に視野が開け、霧雨に煙ってはいるが明るい光景が飛び込んで来た。程なく下方に町の屋根が見え、その先に海が見えて来た。今度こそ間違いなく太平洋だ!



大きな川に沿って、ドンドン山の高見に登って行く。
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今鉄橋を渡る。鉄橋には何故か鉄線の網が張ってあった。
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幾つかのトンネルを通過し、反対側の町に出た。
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ああ、今度こそ正真正銘の太平洋だ。
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波静かな太平洋。こちら側では、台風の荒波は押し寄せていない。
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漸く島の東側に出たのだ。
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