ちゃおチャオブログ

日々の連続

台湾・高雄の4日間(45)終章・帰国便。

Vanilla機は定刻2時に高雄空港を飛び立った。
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眼下は厚雲の下に隠れ、良く見えない。
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旋回した瞬間、一瞬眼下の高雄市内が見渡せた。
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台湾島を離れ、今は洋上を飛行している。
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雲上の安定飛行が続く。
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眼下に島影が見える。南西諸島か、奄美か・・。
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今日のバニラエアーは、他に機材の不調などはなかったのか、きびきびした動きで、出発10分前に搭乗開始となって、搭乗はほぼ5-6分で終了し、定刻の2時、高雄空港30番ゲートを離れた。来た時と同様、搭乗者の大半は台湾人で、日本人は数える程しか乗っていない。当方座席は26F.ラッキーなことに窓際の席だ。飛行時間が5時間以上を越えるような場合は、窓際の席はトイレに立ったりするのが面倒で、空いていれば通路側の席にするが、3時間程度未満なら、窓際が良い。外の景色を楽しむこともできる。

Vanilla機はRunwayをゆっくり走行し、スタート地点からは一時停止もせずにそのままスピード上げ、右手窓の外の壽山が後方に後ずさり、視界から消え、洋上に飛び立った。空中旋回した際に、右手眼下に地形を認めたが、既に壽山はどこかも区別し得なかった。もう直ぐにも雲の中に突入し、雲の上に出て、台湾島は厚い雲の下、緑に覆われた「麗しの島」に別れを告げることもままならなかった。

1時間程雲の上を飛行し、次に眼下を眺めると、洋上に浮かぶ島影を認めた。沖縄・八重山か、或いはもっと鹿児島に近い奄美諸島か・・。良く見ると高い山も見える。洋上の高い山、そこに集まる雲の流れ。ああ、宮之浦岳だ。洋上の雲が山に集まり、1日3回雨を降らせると言う島だ。自分もこの山に登った時は、二日間雨で足止めされ、3日目に漸く登頂できたが、それも登山中は大半が雨の中だった。真上から宮之浦岳を眺め、10年以上前の当時の事(正確には2001年4月29日)を懐かしく思い出した。

機は再び雲上飛行になったり、洋上飛行になったりして、次に陸地が見えたのは、外房の長い海岸線で、それは紛れもなく九十九里の海岸線で、時間的にも機は間もなく成田に到着するだろう。と同時に、機内のアナウンスが成田への到着時刻、成田の気温28度を伝え、漸く後15分で4日間の旅を終了し、帰国となる。

長いようなあっという間の4ッ日間。10年振りの高雄は大きく変貌し、より豊かになっていた。小雨混じりの4ッ日間で、思う様な旅行もできなかったが、40数年振りに訪問した蓮池、今まで一度も行ったことの無かった台東の街を列車から眺められた事、枋寮、枋山から間近に迫る波高い荒海、それは今次大戦で幾多の日本艦船が沈められたバシー海峡に続く海なのだが、思い出に残る数々の地を回ることもできた。短い期間の割には充実した旅だった。同行のナビゲーター稲さんに感謝する。

                                                   終



あ、あそこに高い山が見える。洋上の雲が集まっている。宮之浦岳に違いない!
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ああ、この辺り、奄美諸島、トカラ群島変なのか・・
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天気が良ければ真っ青な海が見えるのだが・・
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再び又厚雲の上を飛ぶ。
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再び窓の外に目をやると、長い海岸線が見えて来た。
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ああ、九十九里だ。間もなく成田だ。4日間の旅も漸く終了となる。
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