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日々の連続

「サウダーデ」モラエスの愛した町(27)国指定名勝「旧徳島城表御殿庭園」。

徳島城表御殿庭園。
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この建物が表御殿。
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庭園の真ん中には心字池がある。
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池の向こう側にビルが顔を出している。都会の中の旧城址だ。
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池の反対側には築山も作られている。
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人によっては色々と数え方も違うようであるが、一般的に言われている日本三大名園は北から水戸の「偕楽園」、金沢の「兼六園」、岡山の「後楽園」と言われている。そのどれも規模の大きな庭園で、歴代お殿様が愛で且つ手入れしてきた名園だ。ここ「旧徳島城表御殿」はそれ等と比べると規模は10分の一以下、庭園の入り口からは、反対側の端の築山も見える位の小ささだから、勿論三大名園とは比較にならない。それでもコンパクトに良く出来た庭だ。

所謂「心字池」を中心とした築山泉水庭で、この池には海水が引き入れられて、潮の満ち干が御殿からも眺められたようである。「心字池」と言えば、漱石の小説「三四郎」の中にも出てくる、東大構内にある「心字池」。ここは元々加賀100万石の上屋敷跡だったものを明治になって国が取り上げたものだから、当時の大名屋敷の中にあるのは当然のことだった。この「心字池」は仏教乃至神仙思想から来たもので、心のあり様を写す鏡のようなものだった。旧加賀藩庭の「心字池」はその後、漱石の小説にちなみ「三四郎池」と名前が変えられた。

ビルの谷間程ではないが、築山の向こう側には、大きなビルが顔を出していて、如何にも現代的な都市の中の庭園と言った趣である。園内には、長さ10m、重さ13トンもある自然石の石橋とか、枯山水などもあって、興味をそそられる見物も多々あるが、もう脚も相当に疲れ、更にこの園内を一周する気力は減退していた。従って入口付近から正面に見える「心字池」を眺め、右手の枯山水、池の向こうの築山等を眺め、引き返すことにした。今日は、色々な場所を存分に見て来た。更にこの庭を加えることもないだろう。


               < 名勝も うんざり暑し 心字池 >



枯山水も作られている。
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立派な庭石だ。緑泥片岩。この石を最後に見て、庭園を出る。
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徳島城址公園、入口付近にある案内図。
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お城の外の近代ビル。
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さて、城を出て次にどこへ向かおうか・・
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