ちゃおチャオブログ

日々の連続

「サウダーテ」モラエスが住んだ町(32)生田の森(生田神社鎮守の森)。

さて、これから生田の森を逍遥する。
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生田之森。古来よりここは広大な樹林帯だった。
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鬱蒼とした原生林が保存されている。
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神戸大空襲で大きな被害を受けた森林も、70年経って、見事に復活している。
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鎮座1800年を記念して、2001年、この場所に神功皇后の社が勧請された。
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三ノ宮駅(三宮)はJR,阪急阪神、神戸地下鉄が集中する神戸随一の繁華街にある。古くから神戸の中心街であり、戦後まもなく、この駅の近くの商店街で産声を上げた「ダイエー」は中内功の類まれな経営手腕により、一時は日本一、世界一のスーパーマーケットにまで成長したが、時は彼に味方せず、敢え無く潰え去ったが、彼の残した流通革命は、スーパーのみならず、今や色んな分野にまで波及している。終戦直後の三宮は将に巨大な闇市の集合体だったが、中内にはそうした泥沼を勝ち抜いてきた強かさがあった。

生田神社はその三ノ宮駅から徒歩4-5分の場所にある街中の神社だ。丁度神田神社お茶の水の神田の街中にあるように、この生田神社もそうであり、神戸と言う地名の発祥の元ともなっている。由緒は古く、自分の知る限りでは、神戸で一番古い神社で、街中にある故か商人、商売人の帰依も多く集めている。

この神社の鎮守の森が、境内の裏に広がっている広大な森、生田の森だ。繁華街の中心部にこれだけの緑が保存されている。東京の明治神宮の森には敵うべくもないが、大阪神戸の狭い土地で、これだけの広さの鎮守の森が保存されている神社は希少だ。

1900年(明治33年)、ポルトガル領事モラエスが和式の結婚式をこの神社で執り行った背景は知らないが、多分、この神社が神戸市内で一番古く格式も高く、この深々とした鎮守の森に惹かれたのかも知れない。和服姿のモラエスと文金高島田のおヨネさん。さぞかしお似合いだったことだろう。

    
            < ひんやりと 霊気に当たる 生田森 > 



自然林の中には湧き水も流れている。
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御神域、磐座には立ち入ることが出来ない。
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包丁塚。調理人の奉納した包丁が収められている。
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奉納のお神酒。灘の生一本が勢揃いしている。
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さて、最後にもう一度拝殿に参拝し、次に北野へ向かう。
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