ちゃおチャオブログ

日々の連続

「サウダーデ」モラエスが住んだ町(43)須磨寺へ。

ハーブ園の展望台よりも、帰りのロープウエイの中からの方が夜景が良く見えた。
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街が段々近づいてきて、光りの煌めきも強くなる。
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ああ、新神戸オリエンタルホテルが目の前に見えてきた。

<ホテルロケット 夏の夜空に 浮かんでる>
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100万ドルとは大袈裟な表現か・・
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ロープウエイ駅からは直通のエレベーターで新神戸ホテルの地階に出ることができた。余りお客はいない。地階のホテルアーケードも閑散としていた。
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昨夜は布引のハーブガーデンで1-2時間ゆっくりし、摩耶山に沈む夕日を眺め、その後、神戸の100万ドルの夜景を眺めた。標高600-700mの展望台から眺める夜景は、市街地までの距離が遠すぎ、全体が小ぶりに感じられて、以前、新神戸オリエンタルホテルの展望台から眺めた時の印象が強く、今回はやや期待外れだった。100万ドルの夜景と言ったら、香港のビクトリアピークに勝るものはない。林立する摩天楼の光と海峡を往来する沢山のフェリー、おっと、今では海底トンネルが九龍と結ばれているので、以前ほどのフェリーは無いかも知れないが・・。その贅沢な光の洪水と比べたら、神戸の夜景は10万ドルにも満たないものか・・。

展望台からの眺めよりかむしろ帰りのロープウエイで、ケーブルの中から眺めた夜景の方がより迫真に迫っていた。段々下界に近づくに連れ街の光も大きく、賑やかになり、最後には目の前の新神戸ホテルが巨大なロケットのように空高く突き上げている。この高層ホテルのすっきりしたシェイプはどこから見ても美しい。今は亡きダイエー、中内社長の遺産の一つだ。流通革命を起こした風雲児は、神戸にこのホテルを、最後の地福岡にはドームとカナルシテイを残している。

ロープウエイでの10分程の100万ドルの夜景を楽しみ、終点からは直通エレベーターで新神戸ホテルの地階に出る。ホテルのフロントロビーは確か3階か5階にある。傾斜地に建設されているホテルだから、構造が複雑だ。正面がガラス張りの広々としたロビーに行ってみようかとも思ったが、止めて置く。今は用も無い身、門外漢で白い目で見兼ねられない。又、財布も潤沢ではない。ホテルには上がらずに、そのまま地下駅から地下鉄に乗って三ノ宮に出ることにした。

神戸には福原とか思い出の場所もあるが、今更遊ぶ身でもない。駅前で夕食を食べ、そのままホテルに帰ることにした。昨日、今日と随分と歩いた。昨日が今までのベスト記録で33、926歩。後からの採録になるが、今日は3位の記録で27,150歩。(ちなみに、第2位は9月5日、陣馬高原往復の時で、31,689歩。)昨夜は更に出歩くことはせず、そのままホテルで休むことにした。これがアパホテルなら温泉もあるので、疲労回復にはなるのだが・・。

さて、今日は東京に帰る最後の日。途中大阪に立ち寄る以外はさして目的もない。この街でのモラエスの足跡と言ったら、海岸通りの居留地と生田神社、それと昨夜行った布引の滝。他には心当たりの場所はない。そこで先日急死した車谷長吉を偲び、尼崎でも歩いてみようかとも思ったが、昼間から駅前飲み屋に行くわけにもいかない。街を歩かなくても、心で偲ぶことにしたらよい。早目に大阪に出て、帰りに京都に途中下車することも考えたが、それも面倒だ。そこで、今日午前中は須磨寺へ行くことにした。義経が平家落ち武者の首実検をした寺だ。以前一度訪問しているが、もう一度ゆっくり訪ねよう。


       < ホテルロケット 夏の夜空に 浮かんでる >



地下鉄で三ノ宮まで出て、駅前のすし店で夕食を食べ、ホテルに戻る。
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ホテルの部屋から眺める街の風景。さて、最後の日、今日はどこへ出掛けようか・・。
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そうだ、須磨寺へ行って見よう。須磨寺だったら、三ノ宮から電車1本で行ける。
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須磨寺駅。ここへ来たのは実に何年振りだろう・・
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駅前の案内図。寺は確かこの真っ直ぐの道を行った突当りだ。
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