ちゃおチャオブログ

日々の連続

最悪のインド旅行記(8)ニューデリー、雑踏と混乱。

デリー空港は出来て間もない比較的新しい空港ビルだ。
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これは3か月前のトラピックスツアーの時の写真。
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空港からニューデリー駅間のアクセス電車は日本製で、確か川崎車両だった。途中高架線になっていて、デリー郊外の緑の風景が眺められた。
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ニューデリー駅に着いたら、凄い混雑。人の多さに圧倒される。今までの空港ビル、デリーまでの快適な電車とは雲泥の差の国鉄ビルとその外の光景。3か月前の良いイメージが一変に吹き飛んだ。
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騒音と混雑、混乱。Caosの中に飛び込んだような感覚だった。
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3か月前、阪急トラピックスのツアーでインドへ来た時は、街を歩いたり、庶民と接触する機会は殆どなく、豪華なバスの中から通りを眺め、世界遺産の観光地をさっと見ては、次のマハラジャのホテルからホテルへの移動、と言った感じの上澄の旅行をしたが、今回の個人旅行は、インドの強烈な生命力の前にモロに投げ出された。

ニューデリー国際空港は、最近出来たらしい近代的なビルで、これも多分日本か欧米の援助により建設されたものに違いないが、国際略号は「DEL」、正式名称はIndira Gandhi」という名前で、これは元女性首相の名前から採られたものである。インデラ・ガンデイは非暴力主義者マハトマ・ガンデイと姓は同じだが、直接の血縁関係はなく、インド独立後の初代首相ネールの一人娘である。

前回は空港ビルの外にツアーバスが待機していて、そのままバスに乗って市内の観光地へ行ったが、今回は自身で市内まで出なければならない。この近代的なビルの外に出ると、ニューデリー駅直通のアクセス電車が出ていて、それに乗車してニューデリー駅まで出たが、旅の楽しみはここまでだった。

アクセス電車は日本製で、実際東京でも走っているような最新型の電車で、日本人乗客としては気分を良くしたが、ニューデリー駅に到着し、地下駅から外に出た途端、180度の違いに驚いた。と言うか、困惑を通り越しての恐れすら感じた。

凄い人である。肌の色が真っ黒な、痩せぎすの人の波がうねりのようになっている。人々は目的を持って右往左往してるに違いないが、その動きは取り留めもなく、人と人がぶつかり合い、押しのけ、何かに向かって我先にと言う感じで動いている。いや移動ではなく右往左往している。中には裸足の人もいる。路面がコンクリートだから、裸足であっても問題はないのだろう。いや、インド人は昔から裸足だった。かのガンデイも。地面が土からコンクリートに変わったのは、僅かにここ数十年のことだ。

当方が感じた恐れは、この人ゴミの中で揉みくちゃにされ、スーツケースその他の貴重品を身ぐるみ剥がされるのではないか、との惧れだった。ニューデリーでは出国前に事前にAgodaでホテルの予約していたが、大体、タクシー乗り場がどこにあるのか、何処へ並んだら良いのかも分からず、途方に暮れた。駅ビルの外に出て、人ごみの中に入り込む勇気もなく途方に暮れていると、一人の恰幅の良い中年男が英語で話しかけて来て、どこへ行くのか、聞いてくる。そこでAgodaの予約表を見せると、「OK、大丈夫だ。こっちへ来なさい。」と言って、人ごみを分けて、案内してくれる。そもそもこれが最初の落とし穴、間違いだった。


古い街並みは人々の熱気とバイタリティーに溢れていた。
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インド的混乱。久しぶりに大きなカルチャーショックを受けた。
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駅前広場とも言えないようなデリー駅前。後方が駅ビル。
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イギリスはこの国をどんな風に統治したのだろう・・
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