ちゃおチャオブログ

日々の連続

最悪のインド旅行記(15)携帯で撮るバラナシ。

デリーで予約したホテルは案外良い部屋だった。
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ベッドも清潔だ。
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ベランダからは眼下の家並とガンジスが一望に見渡せた。この方向に焼き場がある。
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ガンジス、ヒンドウで、ガンガーは大きな川だ。
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インドに入国して二日目にカメラを2台とも盗まれ、大きなショックを受けて、茫然自失の状態でこのベナレス、バラ―ナシへやってきたが、この町の凄まじさ、人間の生きる力と達観。生命力に圧倒され、たかがカメラを失くした位で失望する自身の卑小さを感じた。インド人は逞しい。自然の中に身を置き、力強く生きている。自分もそうした彼等の逞しいエネルギーを貰えるような気になった。

この町へ来て急に思い出したのは、この旅行に何かの為に携帯電話を持ってきたことだった。普段旅行中は殆ど使うこともなく、リュックの底の方に仕舞いっぱなしになっているが、この携帯のカメラ機能を利用すればカメラ代わりになるではないか。以前山登りをしていた頃、山頂の写真を撮って、それを写メールで家族知人に送ったりしたこともあったが、携帯でもかなり綺麗に撮れた。今までこのカメラ機能を忘れていたのだ。

そこでこのバラナシ以降帰国までの約10日間、携帯で写真を撮ることができたが、良い旅の思い出が出来た。携帯だから通常のカメラと違って望遠や接写も出来ず、撮影する範囲も限られていたり、ピンボケもしばしばだが、他人が撮影した写真を借りてブログに貼り付けるよりは、不出来ではあるが自身で撮った写真を付けたほうが、気持ちが良い。

問題は技術的な問題で、2年前のこの時のインド旅行で使用していた携帯は今は既にスマフォに変更しているので、通信機能が利用できない。従って、携帯に保存されている写真を以前の写メールのように、自身のパソコンへ直接送信することができない。そこで昨日今日の二日間、Auへ行ったり、山田電気へ行ったりして、移し替えのやり方を聞き、古い携帯から一旦SDメモリーカードに写真をコピーし、更にそれを去年まで使っていた古いパソコンWindows7に落とし、そこから更にソニーGUにコピーし、漸く今使用しているパソコンに落とし込むことができた。年末の貴重な土日の二日間、この作業で終わってしまった。本当はもっと簡単な移し替え方法はあるかも知れないが、機械音痴の自分にとっては難事業であった。全くオタクだ。

さて、曲りなりに携帯電話で撮影した写真をブログに貼り付け、このバラナシから先の旅行記を継続する。デリーのIndia Tourismで予約したホテルは路地の奥まった所にあったが、そこはガンジス河段丘の上の方にあり、ベランダの外は目の前に大河が流れ、川に向かった多くの家並みが見えている。Puja Guest Houseという名前のホテルだが、案外部屋も綺麗で見晴らしはよい。且つベランダからは火葬場の煙も見えている。火葬場と言うか死体焼き場のことであるが、煙は見えるが、煙まで漂ってくることはなく、人を焼く独特な臭気までは漂ってこなかった。煙は24時間流れ続け、夜になって家並の電気が消えた後でも、薪を焼く赤い炎が闇の中に、メラメラ燃えているのが眺められた。ここはベラナシなのだ。



河に面して幾つものガート、沐浴場がある。
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死体焼き場だ。
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このボートは皆観光用の遊覧船だ。
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夜は焼き場の火が煌々と燃えている。
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