ちゃおチャオブログ

日々の連続

最悪のインド旅行記(38)ブッダガヤに帰る途中の青空市場で。

ラージギルからブッダガヤへの帰途、原野の中で青空市が開かれていた。
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随分と賑やかな人の集りだ。
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ドライバーに聞いたら、明日、「ドルガ」という大きな祭りがあり、その為の食材の売買をしているとのこと。
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成程、ニワトリやヤギ、子牛なども売られている。
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原始的な取引で、その場で値を決め、現金を払っている。
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ラージギルからブッダガヤへの帰途、平原の木陰の奥に、かなり大勢の人々が集まって、何かをしている。ドライバーに言って、車を止めてもらい、何をやっているのか、覗いてみることにした。賑やかな人の集り。最初に眼に飛び込んだのは、それぞれがヤギを縄で繋ぎ、色々とあっちへ行ったり、こっちへ来ている。その都度、ヤギがメーメー鳴いている。様子を見ると人々は立ち止まって商談をしているようだ。ヤギ1頭の値決めをしているのだろう。

500坪位のかなり広い敷地が臨時の市場になっている。あちらではニワトリ、こちらでは子牛なども運ばれてきている。地面には絨毯を敷いて野菜とか果物、日々の食用品なども売られている。どこから運ばれてきたのか、魚などもゴザの上に並べられている。全く一時代前の物々交換を見ているようだ。戦国時代、信長が楽市楽座を作って、人々が物を持ち寄って、自由な売買をしていたが、今のこの光景を見ていると、そうした原始的な商いを見る思いだ。

ドライバーにこうした市場は毎週とか毎月、定期的に開かれているのかと聞いた処、今日は特別で、明日から「ドルガ」と言う大きなお祭りがインド各地で行われる。日本のお正月のように人々が帰省し、家族が集まって食事をしたり、お祝いをする。その為の食材として、ヤギを買ったり、ニワトリを買って、料理するのだと。成程、インドではスーパーとかコンビニなどはない。一般の商店も間口は小さく、駄菓子やこまごました日用品しか売っていない。食肉店とか専門の食材店など見たことはなかった。特に地方では商品経済などまだ未発達なのだろう。明治期の日本のようなものだ。

青空市場内を回り、賑やかな動物の声に混じっての人々の甲高い掛け合い。全く元気で賑やかで健康的だ。交渉が成立したのか、その場でお金のやり取りをし、買った人は嬉しそうに、抱きかかえるようにして小ヤギを引き連れて帰って行く。当方も一渡り眺め、帰ることにした。道路の両側には子牛を引いた家族らしい4-5人が一緒になって道端を帰路についている。インド人が子牛を屠殺して食用にするとは思えないので、これから家族で育てるつもりなのだろう。子供達も嬉しそうに飛び跳ねて路端を歩いて帰って行った。幸せな光景だ。



鳥の鳴き声、ヤギの泣き声、人々の声高な会話、交渉。全く賑やかで、これ自体が祭りのようだ。
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ああ、子牛もいる。ヒンドウ教徒、牛は聖牛だ。
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ああ、魚まで売られている。インド人も魚をたべるのか・・。ガンジーの川魚だろう・・。
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叔父さん、沢山売れましたか?
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人々は皆望みの買い物を済ませ、帰路について行く。
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