ちゃおチャオブログ

日々の連続

皇居の桜ー通り抜け(6)旧江戸城三の丸尚蔵館。

旧本丸からは、江戸城大手門跡に向かって歩いていく。
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城門石組みの横に、綺麗な紅白のボケ(木瓜)が咲いていた。
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色合いの微妙に違う何種類かの木瓜が並んで咲いていた。
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近くには楮ミツマタの花も咲いていた。
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時代を感じさせる城門石と庭園の花。
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江戸城本丸「松の廊下」のあった場所を記念してかどうかは知らないが、今は立派な桜木が満開の花を咲かせ、多くの人が見入っていたが、それを後に城外、いや宮城外に出ることにした。通路は自然に旧江戸城大手門の方向に向かって下っていく。前方に大きな石組みが見えるが、そこは嘗ての大手門跡だ。今は石垣しか残っていない。先々月用事で大阪へ行き、夜時間があったので、夜の大阪城を散歩したが、その時に見た大阪城大手門、多門櫓の大石には驚いたが、ここもそれに劣らない大きさと研ぎすまれたカット、角切だ。

その付近に幾つかの種類の異なるボケが今満開に咲いている。珍しいのは紅白のボケで、丁度梅が紅梅白梅を掛け合わせて紅白の花を咲かせているように、ここのボケも1本の木から、2種類の花を楽しめる。紫陽花は植えてある土の違いによって、微妙な色合いに変わるが、ここのボケも花の色合いは木によって微妙に異なっている。何が影響しているのだろう・・。旧大手門を警備する長番屋の前には、イチゲのような白い花が地面を覆うように咲き乱れていた。江戸時代の戦乱のお城から現代の平和な皇居への衣替えは、こんな草花にも違いが見られた。

大手門を出た直ぐの場所が旧三の丸。皇居は時代を追って、部分部分に一般公開されてきたが、この三の丸もかなり早い時期に開放された。40年ほど前、当方はこの近くの大手町にある会社で働いていたが、昼休み時、何回かこの公園を散歩したこともあった。当時は無かったが、今ここには尚蔵館という小さな記念館が建っていて、天皇家御物が公開されている。

3年ほど前、今日と同じように東御苑を歩いた帰り、入ってみたが、小さな記念館で、ほんの30分もあれば見終えることもできるのだが、今日は生憎時間が既に4時を回っていて、中には入ることが出来なかった。流石に天皇家の御物、国宝の展示はなかったが、それに劣らない重文クラスの絵画、骨董、工芸品が飾られていた。現平成天皇今上天皇両陛下の国民に対する慈しみはこんなところにも表れていた。



綺麗にカットされた見事な石組みだ。ギザのピラミッドが5000年前の姿を今に留めているのと同じように、この石垣も1000年先も同じようにこの姿を留めているだろう。
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ああ、イチゲのような白い花が沢山咲いている。
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皇居が国民に開放され、多くの市民が春の散策を楽しんでいる。
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大手門の番所、番小屋も昔のままだ。
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大手門を出た直ぐの場所に尚蔵館があるが、今は4時を過ぎていて、中には入れなかった。もう一度大手門を振り返り、皇居を後にした。
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