ちゃおチャオブログ

日々の連続

成都の3日間(34)陳ばあさんの麻婆豆腐店。

これから四川名物、マーボー豆腐店の夕食会に向かう。
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「陳麻婆・川菜館」。名前からして美味しそうだ。
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レストランは2階になっている。中国では、大きなレストランは2階にあることが多い。
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レストランは2階にあり、階段を上ると入り口にマーボー豆腐のデコが飾られていた。本物のような感じだ。
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マーボーは単に食べるだけでなく、これだけの正味料を加味して頂くのだ。
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嘗ての日本で、中華料理店と言ったらラーメン屋に他ならなかった。それが戦後各地に≪ちゃんとした≫料理店が増えてきて、これも又中国各地からやって来た料理人が腕を競って、出身地のお国自慢の料理を提供するようになってきた。勿論日本にも横浜、神戸、長崎の中華街や、新橋の新橋亭など、戦前から本格中華料理を出す店はあったが、それは極く少数だった。世界三大料理の中華料理が日本に普及してきたのは戦後と言っても良いだろう。

中国は元々封建色、地方分権的な色彩の強い国。地方独自の文化、言語、生活習慣、味覚などをつい最近まで守り続けてきた。従って、一口に中華、中国料理と言っても、地方独自の料理法で、味覚も異なっている。主な所で北京料理、上海、広東、香港、蘇州、等々、味付けの濃淡、甘辛等々、それぞれのお国自慢をするだけの違いはあるが、味覚音痴の当方には、その違いは良くは分からない。だが、激辛で有名な四川料理だけは、いかな音痴でもその辛さには飛び上がる。

そう、この四川で有名なものが二つある。その内の一つが四川担々麺で、もう一つがこれから行くマーボー豆腐だ。「マーボー」とは中国語(漢字)で「麻婆」と書くが、何も料理の中に麻が混じっている訳ではない。単に「マーボー」という音韻を漢字に当てた処、「麻婆」の漢字表記になっただけのことで、この漢字字体に意味がある訳ではなく、従って、こう書かれているからと言って、「お婆さん」の得意な料理、という訳でもない。が、しかし、我々中国漢字を十分理解していない日本人には、「麻婆豆腐」と書いてあると、如何にも豆腐の中に麻の実が入っていて、料理上手なお婆さんが伝統的に作っていた郷土料理、と言うイメージを持つのはむべなるかなの事である。

この店、「陳麻婆・川菜館」も2階にあり、この2階に大きなレストランがあると言うのは、昨日行った火鍋店も2階にあって、合理的な中国人は1階を店舗とか、人の出入りし易い店にして、昼食や夕食を摂る少し長めの客層は2階のフロアーに上げるのが半ば習慣のようになっているが、階段を上った直ぐの場所には、「名物・四川麻婆」の如何にも食欲を誘われるデコレーションが置いてある。日本のようにガラスケースの中に置かれているのではなく、テーブルの上に直置きになっているので、最初は本物かと思った位だ。

さて、テーブルに着席し、前菜から始まってのフルコース。自身の小椀に更に七味や鷹の爪を継ぎ足してのマーボーだから、辛いのなんの、ご飯の食が大いに進む。・・ウーム、これが本場のマーボーか・・。満ち足りた気持ちで一服していると、店のママさんがやってきて、たどたどしい日本語で、「マーボーの素」のパックの売り込みにかかって来る。4パックで50元、約1000円。何人かの客が言葉巧みなママさんに載せられて買ったりしていたが、同行の吉さんもマーボーが大好きとのことで、お土産に買っていく。旅行から既に3か月、吉さんも今頃四川の味覚を楽しんでいるか・・・。



さて、これからマーボーの会食だ。
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皆さんも満足している感がある。
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皆さん、満足して店を出る。
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食事が終わると、街は既に夜が訪れていた。
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成都の夜景も素晴らしい。
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