ちゃおチャオブログ

日々の連続

都知事選。小池百合子の限界、民進のお粗末。宇都宮候補。

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この夏の東京の暑さは選挙が更に輪をかけている。日曜日、参院選が終わったと思ったら、今度は又都知事選の始まりだ。都民の身近な問題としては、遠い国政の選挙よりか、この都知事選の方により注目度が高くなるだろう。
小池が早々と立候補宣言し、参院選が終わった直後の昨日の月曜日、次に増田が自公推薦を受けて立候補、同時に、宇都宮も宣言したが、何故か共産党の推薦は得られていなかった。そこへ今日、鳥越が民進の推薦を受ける形で表明。民進は野党4党で共同して鳥越を推薦するように、水面下で画策している。
いずれにしても今回の都知事選はこの4名で争われることになり、石原都政が始まって以来、過去何回か退屈な選挙が繰り返されてきたが、今回は10数年ぶりに激烈な戦いとなるに違いない。

早々と意欲を示していた小池は、自民党内の派閥の論理で排除され、自民公認は得られず、代わりに、党外の増田を自公は押すことになったが、本来の論理から外れている。本来、党は党員を推薦すべきなのだが、党とは関係ない増田を押すということは、党内に小池に対する嫌悪感、アレルギーが渦巻いていたからに他ならない。
そうした党内情勢も分からず、落下傘かパラシュートで単独飛び込んだ小池の政治感覚の無さ、周囲の客観情勢の分析能力の無さは、既に選挙前から都知事には相応しくなく、都民もバカではない、彼女が選ばれることはないだろう。

彼女は20数年前、今の7ch、昔の12ch夜の経済番組でニュースキャスターをしていて、その当時、カイロ大学卒という珍しいキャリアーに男でも真似のできないような、世界に羽ばたく現代女性像を見ていたが、その後テレビ局を辞め、政界に転出し、着々と地歩を固めていく姿を見ていると、前向きな現代女性像に見てとれた。久間の後を継いだ防衛省大臣を務めていた頃は、多分彼女の最高潮の頃で、その当時は、彼女は或いは日本のサッチャー、女性初の総理になるかも知れない、との思いもした。

しかし今から思うと、彼女の最高潮はその時か、或いはそれ以前の環境庁大臣の頃で、防衛省は庁から省へ格上げされた当時の久間の尻拭いの当て馬的人事で、2代目女性大臣のベールに包み、内外の摩擦を減殺する目的があった。実に彼女のピークは今から10年ほど前のクールビズにあり、どこか衣料品メーカーのキャッチコピーをフリーライドする形で環境庁の施策として全国に行き渡らせたもので、彼女は一躍花形の大臣となった。クールビズは彼女の特許ではないにも関わらず、彼女自身の特許として振る舞い、国民もそれを容認していた。

その後暫くして、防衛省大臣として返り咲いたが、その時は既にアフターバーナーの状態であったかも知れない。クールビズと言う過去の名声の上に、女性初の防衛大臣というポストが当てがわれたのだ。

多分本人はそのことを自覚せず、その後、鳴かず飛ばずの数年間を過ごしたが、それは彼女の変わり身の早さに由来している。機を見るに敏、はジャーナリストとしては常のことかも知れないが、政界の中の古いしきたりには馴染みの薄いものである。派閥は大分薄まってきてはいるが、まだ親分子分の上下関係を重要視し、裏切り者は許さない、とする風土だ。彼女は才あるが故に機敏な行動を取っているが、重厚長大自民党内に於いては目障りなだけだった。従って今回、自身ではなく、党外の第三者が党員の信任を得る形となった。

今回の都知事選、党からの支持、支援も受けられず、孤軍奮闘で戦っても勝ち目はない。彼女も自分自身でそのことは分かっているだろうが、ここまで来た以上引くに引けない。彼女には参謀はいなかったのか・・。今回の都知事選で、政治生命が断たれる危険性は大である。そのことを承知の上で、戦いに臨んだのであれば、彼女らしく、若い女性が単身でカイロまで行き、大学を出たという、40年前の気迫を思い起こさせる。実に三つ子の魂百までとは、彼女にも言えることである。


民進党の不甲斐なさ、宇都宮候補に一本に絞れなかった戦略誤りは、先見の明がないと言える。76歳の癌患者、鳥越を担いでどうする積りか! 三重の県知事のような40代、50代の若い党員はいないのか! だらしなさすぎる。4党が宇都宮にまとまって戦えば、勝利の可能性は大だったのだが・・。党内で右往左往している人間の目にはそれが見えない。


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