ちゃおチャオブログ

日々の連続

8.31.(水・晴れ)台風10号の爪痕。小池都知事の決断。朝日連載「春に散る」。調布プール。

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台風10号は、東北、北海道に大きな被害を与え、オホーツク洋上へ去って行ったが、岩手グループホームの9人の犠牲は、全くの予想外だった。山間部の普通の川が、これ程多量にオーバーフローするとは、地元民も、関係者も想像していなかったのだろう。被害が出てから、専門家があれこれ論評しているが、それは後講釈に過ぎない。

犠牲者は先月の相模原津久井山ゆり園の19名の犠牲者と同様、老人性痴ほう症等の要介護者であり、人の手を借りないと自力では何もできず、正常な会話も成り立たないいわば社会の厄介者だったかも知れない。山ユリ園事件は殺人で、マスコミもお騒ぎし、遺族も色々な意味で厚い補償を受けられるであろうが、今回の災害死では、新聞には氏名、年齢など一切公表されず、亡くなった人数のみだ。
マスコミに偏重、偏向があってはならない。こうした要介護者も社会の一員として、プライバシーは守られなければならないが、一面で、社会の負担者でもある。過保護になってはならない。社会の一員として、堂々と氏名、年齢を公表し、仮に町なり、施設なりの補償が行われるのであれば、その概要も伝えるべきだ。

低賃金の一般給与所得者が、貧相なアパートに家族とつましく生活し、一方で、その隣に豪華な都営団地なり市営アパートで、民間アパートの半分以下の家賃で優雅に生活している。そうした逆転が行われたらならない。そんなチグハグな行政をやっていると、税金を誰も払わなくなる。

いずれにせよ、岩手GHの9名の遺族は、今回の自然災害での死亡で、ほっとし、内心開放されたと思っているに違いない。しかも、金銭補償も得られるとすれば、猶更だ。植松聖ではないが、こうした高齢者要介護人が巷に溢れてくれば、現代版楢山節考論議されるようになるかも知れない。


小池都知事の決断に称賛を送りたい。新市場移転に関し、「一旦立ち止まって、検証したい」と。大組織の歯車が動き出し、前方に進んでいる。その大歯車を止めることは至難の技であり、摩擦、抵抗も甚だしいだろう。今すぐの移転か是か非かは当方には判断できないが、小池知事は非と判断し、最大の圧力を跳ね返して、ストップさせた。稀に見る行動力で、男の知事にも勝るものだろう。今回の知事が仮に増田氏なり鳥越だったら、こうした行動、決断は下せなかったに違いない。
印象的なのは、昨日小池さんが宇都宮氏と面談したことである。何を話し合ったのか分からないが、強い二人だ。小池氏の対抗馬としては、鳥越ではなく、宇都宮氏に戦ってもらいたかった。今更、死んだ子の歳を数えるようなものだが・・。

それにしても、今まで言いなりになって、森や都議会内田の使い走りのようになっていた舛添。知事の座を降ろされて、本当に良かった。知事としては失格で、人間としても失格者だ。昨日、都知事時代の私的利用として、6万円程を都に返還したが、都に与えた損害はそんなものではないだろう。退職金を全額どこかに寄付するか、返金しなければ、都民は許さない。

朝日に1年以上にわたって連載された沢木耕太郎の「春に散る」がいよいよ今日最終となった。毎日この小説を読むために朝日新聞を取り続けていたようなものだが、理想的な人間を描いた良い小説だった。沢木は今までスポーツライターとしか見ていなかったが、中々のストーリテラー。中途半端な形で最終となったが、続編を待ち望む。広岡を含めての4人のその後の人生、彰吾と加奈子のその後の運命、彼等を取り巻く弁護士等々。朝日にもう一度続編を望みたい。

台風一過、久しぶりの好天。朝から快晴。8月最後の日。午後から調布プールへ出かける。今日が今年最後になるかも知れない。1000mは無理だったが、前半200m、後半400mの合計600m泳ぐ。内100mはクロール。プールは9月10日(土)まで開いているが、もう一度来る機会があるかどうか・・。
台風の間、風呂上がりの冷水シャワーを止めていたが、今日は久し振りに冷水シャワーを浴びる。この冷水シャワーもいつが最後になるか・・。8月が終わり、夏も去って行く。

< みんみんとカナカナ激し 秋近し >


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