ちゃおチャオブログ

日々の連続

行き違いのタイ旅行(13)マハーナーガ~センセープ運河を航行しプラトナムへ。

フェリーボートでの移動は、運河の両側の景色など眺められて、中々快適だ。
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乗船して約15分で、プラトナム(ประตูน้ำ)に到着する。日本語で言えば「水門」だ。
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ここはバンコクの中心部で、高層ビルが立ち並んでいる。前方の高いビルは、バイヨークホテル。この屋上からの見晴らしは最高だ。
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バンコクの中心部だけあって、東京よりも高層ビルが多い。
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ああ、伊勢丹も見える。去年、この前のエラワン廟で、過激派の爆発事件があった。
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バンコク市内を東西に横断する長~い運河。今乗船したパーンファー橋から終点のタン運河までは10キロ以上の長さがある。大よそ15キロ位か。1本の繋がった運河ではあるが、何故か名前が二つに分かれていて、途中のプラトナムまではクローン・マハーナーガと呼ばれ、その先はクローン・セーンセープと呼ばれている。この運河に就航しているフェリーボートが「セーンセープエクスプレス」と呼ばれていて、一般的には「セーンセープ運河」と呼ばれ、市民に親しまれている。

今乗船した場所、「サパーン・パーン・ファー」は「天井の低い橋」との意味がある橋で、水面から橋の下面との高さが十分ではなく、市内からやって来たフェリーボートは通り抜けるのが困難で、ここを終点にして、Uターンして再び市内に戻って行くが、その大回転する様をタイの人々は、「リラート」、「蝶のように上手なステップ」と呼んでいて、見ていると、確かに全長20m以上もあるような大型フェリーを上手にくるりと回転させて、向きを逆回転させている。であるから、ここの水場は、「パーンファー・リラート」とも呼ばれているのだ。

そんなタイ人船員の技量に見とれ、市内に向かう。乗り換えの波止場、プラトナムまでは5キロもなく、時間にしても15分程度だ。途中左手の運河に面してクラウンホテルの大きな建物が見えて来るが、このホテルは老舗で、自分はまだ泊まったことはないが、昔の日本人旅行者には馴染みのホテルだ。更に進むと、右手にジムトンプソンの屋敷が見えて来るが、広大な敷地で、緑の樹木に覆われていて、中は見えない。Jim Thompsonと言っても、タイに詳しい人でないと、名前を聞いただけではどこの誰とも分からないが、噂では、以前のCIA Agent。戦後、絹の生産販売で財を成し、「タイのシルク王」とも呼ばれたが、昭和40年代、旅行先のマレーシア、キャメロンハイランドの密林の中で忽然と姿を消し、未だその行方は杳として知られていない。丁度同じ頃、辻正信がラオスの高原で突然行方不明になったが、二人とも、年齢からしてもう既に生存はしていないだろう。

緑に覆われたジムトンプソンの屋敷を通り過ぎると、運河の両側に高層ビルが見えて来て、間も無く、バンコクの中心街、プラトナムの波止場に到着する。この「プラトナム」は日本語に訳せば「水門」。「プラト」が「ドア、門」で「ナム」が「水」。全く字句通りの名前で、以前はこの場所に大きな水門があって、水害を防いでいたとのことである。三島由紀夫が訪問した昭和30年代にはまだあったかも知れない。

ホテルのあるラムカムヘンへは、ここでもう一つのフェリーに乗り換える必要があるのだが、少しお腹も空いてきて、一旦上陸し、どこか適当な場所でお昼を食べることにしよう。



右手が伊勢丹で、前方にエラワン廟がある。
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ああ、道路の反対側に廟が見える。
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路地の向こうにバイヨークホテルが見える。
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結局、裏通りの屋台で簡単な昼食を食べることにした。
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さてお昼も食べた。プラトナム船着き場でボートに乗り換え、ラムカムヘンまで行くことにしよう。
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