ちゃおチャオブログ

日々の連続

モラエスの故地を訪ねて(45)珠海「夢幻水城」での姓名題詩。

ホテルの部屋で一休みし、再び圓明新園に来ると、先刻の気功のグループはいなくなって、一般客が沢山やってきていた。
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山門を通り過ぎ、少し先まで歩くと、今度は「夢幻水城」という名前のパークの入り口がある。
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中に入ってみると、結婚式場のようなヨーロッパ風の建物がある。
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この建物の中で、何か「夢幻」のアトラクションでも行われるのか・・
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この園と圓明新園とは、淵のような小川で区切られているが、隣同士だ。
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お粥の朝食を食べ終えてから一旦ホテルの部屋に戻り、今日1日、さてどうするか。この美麗(メイリン)ホテルには2泊の予約していたが、マカオの主要部分は昨日1日で見終えてしまった。今日1日フルに時間が余ったが、珠海市内での観光場所は全く分からない。町のパンフレットも観光案内もないが、今朝圓明新園を歩いていて、そこに「珠澳夜遊」の大きなパネル広告が出ていて、ナイトクルーズでのマカオの夜景を見るのも良いだろう。夕方までの暇つぶし、もう一度公園へ行ってみることにしよう。

先刻の山門前を通ると、広場でやっていた剣舞の気功グループは朝の教練が終わったのか、既に姿を消していて、今は一般の観光客や遊歩客が山門の前をそぞろ歩いている、まだ9時前のかなり早い時間だが、こんな早くから人々は公園に繰り出している。今日が休日だから、朝から目いっぱい遊ぼうとしているのか・・。

山門の前を通り過ぎ、少し先まで歩くと、今度は「夢幻水城」と言う名前のテーマパークの入り口が見えてくる。これも又凝った名前の遊園地のようだが、「水城」とあるからには、川とか湖とか水をテーマにした園かも知れない。いずれにしても時間があるので、中に入ってみる。園内はヨーロッパ風の建物と、中庭のテラス。何か大きな結婚式場のようなイメージもあるが、そうした善男善女のカップルは見あたらない。

この中庭と圓明新園の西端がつながっていて、この二つの園を区切る様に少し大きめの小川が流れている。先刻湖から流れれ出る渓流を見たが、そのせせらぎがここまで来るとかなり太めの小川になっている。その淵に何人かの子供と大人、家族連れが寄っている。見ると子供たちが鯉に餌をやっているのだ。・・ああ、この小川と鯉の放し飼いがあるので、「水城」と名づけられているのか・・。とすると、「夢幻」とはこのヨーロッパのバロック風の建物を差しているのか・・。成程、そうであれば、「夢幻水城」のネーミングにも納得がいくが、それにしても、これは中国流の羊頭狗肉だ。名前と実態がかみ合っていない。

この小川の前にも何店かの店屋があり、鯉の餌を売ったり、子供のおもちゃなどが売られている。その一つに「姓名題詩」と書かれた店があり、一人の中年男が何か真剣に筆を使っている。町の書道家かも知れない。面白そうで、値段を聞くと、一番安い掛け軸で70元、上等な絹の掛け軸になると300元以上とのこと。それではと、どんな題詩になるのか興味もあって、一番安い掛け軸をお願いすることにし、紙に自分の姓名を書いた。書道家はその4文字の声明を眺めて、暫く考えている風があるが、直ぐには着想も浮かばないようだ。では、30分程、近くをぶらぶらして戻ってくると言い置いて、一旦その場を離れた。

30分もかからず戻つて来たら、既に漢詩はできていた。小さな紙片に書かれた漢詩を見せながら、しきりに説明をする。自分には彼のいう意味はさっぱり分からないが、七言の漢詩を見ると、成程、自分の姓名4文字が行の頭に書いてある。良いでしょう、とお願いすると、掛け軸に達筆でスラスラ書き込んだ。良い土産になった。こんな場所に日本人が来ることもないだろうし、ましてや題詩などお願いされることもなかっただろう。彼はどんな思いで作詩したのか・・。最後の行、夫と天を間違って認識しているのがご愛敬だが、題意は「天開き長楽、家業ますます繁栄」となっている。お神籤で言えば大吉のようなものかも知れないが、それでも、自分にとっては家宝にしたいような吉祥だ。



子供達や家族連れが川の鯉に餌をやっている。これが「水城」なのか・・
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この小川の前に土産店などがあり、その中に「姓名題詩」の店もあった。
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70元とそれ程高くなく、面白そうだから1句作ってもらうことにした。作詩の間、近くをぶらつく。
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戻って来ると、中々良い漢詩ができていて、早速掛軸に書いてもらう。書道家が今、書いているところ。
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これがその場で書いてもらった七言絶句。中々良い土産になった。
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