ちゃおチャオブログ

日々の連続

モラエスの故地を訪ねて(46)町の祭りの地方演劇。

夢幻水城の前で姓名題詩を書いてもらい、人の流れに従って、又圓明新園に向かう。
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新園では第1山門の後ろの空き地を利用して、京劇のようなものが行われていた。
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ああ、珍しい。オケ付きの寸劇だ。中々うまい。
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人々も満足そうに眺めている。タイの夏祭り、日本の昔の田舎芝居を思い出す。
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人々の平和な祭り。タイの田舎の夏祭り、日本の嘗ての田舎芝居を見るようだ。
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今日10月1日は中国国慶節の日だ。この前後1週間は中国の大型連休で、春の春節とともに、大勢の市民が旅行や観劇、遊びに興ずる。日本でもこの春と秋の中国大型連休を当て込んで、観光誘致に熱心だが、最近の経済低迷で、以前のような爆買いは影を潜めているようだ。それにしても人口が多いから、中国人はここ10数年、最大の訪日客になっている。

圓名新園正面の山門前広場は、朝の早い時間からかなりの游歩客が出ていたが、今日はその国慶節で、この園内で何か催しがあるようだ。夢幻水城の出入り口付近の姓名題詩屋で、自分の氏名を冠した漢詩を即席で作ってもらい、それが出来上がったので人々の流れに従って、再び圓明新園に入っていく。と、第1山門と第2山門の間のスペースを利用して、何か劇が演じられている。京劇なのか、この地方の田舎劇なのか、数名の楽団員を従えて、即席の舞台の上では綺麗に着飾ったプリマドンナ、中国京劇では何と呼ぶのか知らないが、メリハリをつけて踊っている。200人程の観客はやんやの喝采。市政府の主催なのだろう、共産国家、入場料は取らずに誰でも自由に観劇できる。博物館が無料だったり、鉄道運賃が激安だったり、共産国家の良いところといったら、こうした公共の料金が激安か、無料ということだ。

日本の琴のような筝琴、二胡ともバイオリンともつかない弦楽器、笛や鼓笛で賑やかだ。タイへ行くと、地方の祭りの日などでは大掛かりな舞台を作って、賑やかな芸能が繰り広げられる。人々は時間の経つのも忘れ、舞台の上の芸能人と一緒に和して、湧きかえる。1年に一度あるのかないのか、夏祭り。平和な人々だ。

同じような平和の祭典が、ここ圓明新園でも繰り広げっれている。人々は熱心に聞き入り、見入る。そう言えば、随分昔の日本にもこういうことがあった。秋の例大祭。村の鎮守の回り舞台は、1年に一度の即席歌舞伎。地方のドサ周りの流れの芸人、と言ったら身も蓋もない。テレビやラヂオや楽しみのない当時の村落で、1年に一度やってくる田舎歌舞伎。指折り数えて待っていただろう。そんな人々の寛ぎと満足感。中国人も日本人も庶民派変わらない。皆純朴なのだ。



山門の中には展示室もあり、清朝時代の宴の食菜、バイキングなども展示されていた。
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再び第3の山門まで来て、湖を眺める。今朝や昨日と比べ、大勢の人が遊びに来ていた。右手が野外劇場。
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昨夜の国際食の祭典の近くには、遊園地もあった。
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子供達が着飾って、トランポリンや回転木馬に興じている。
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皆、新品の着物で、日本の昔のお正月のようだ。
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