モラエスの故地を訪ねて（４９）マカオ新市街。「タイパ・コタイ」。

マカオの新市街、タイパ、コタイは全くの新しい街だ。

スタジオシテイーは去年できたばかりの新品カジノホテル。全く豪華な作りだ。

この奥に又金きら金のカジノがある。中国人（日本人も混じっているかも知れないが）でいっぱいの客だった。

コタイ地区の高級ホテルカジノ通り。前方にエッフェル塔も見える。ホテルパリジャンだ。

正面はベネチアホテルだ（ザ・ベネチアン・マカオ・リゾート）。

ああ、これはベニスにあるポンテベッキオを模したものだ。

これはベニスの運河をイメージしたものか・・

サンマルコ広場の搭を模している・・。

中国とマカオを結ぶもう一つの通行口は、「横琴税関」で、これは珠海市の横琴島にあるから、そう呼ばれている。この島全体が現在大規模な開発中で、数年後にはここに一つの近未来都市ができるかも知れない。この税関を通り入境したマカオ地区は、昨日歩いた旧市街とは別の島になっていて、この島は珠海の横琴地区よりも更に大々的な、島全体が一つのカジノ島になっている勢いだ。この数年か１０数年、マカオが中国に返還されて以降のカジノブーム、カジノラッシュで、開発された島のメインの大通りには、世界の名だたるホテルが威容を競っている。そこにはシェラトン、コンラッド、ハイアット、マリオット等々のビッグネームに伍して、日本のホテルオークラもあれば、タイのバンヤンツリーも営業している。

マカオは市内循環バスは無料だ。幾つかの巡回コースがあり、各カジノホテルを巡回し、客はいつでもどこでも好きな場所で乗り降りできる。昨日のマカオフェリーターミナルと同じようにここ横琴税関前にもバス乗り場があって、市内のメインスポット、Ｓｔｕｄｉｏ　Ｃｉｔｙまで運んでもらうことにした。ここは新市街の中でも最新の施設で、去年開業したばかりだ。館内にはホテル、カジノ、映画館、高級レストラン等々揃えた複合施設で、有名ハリウッドスターを招いての豪華映画祭も行われ、いつかのテレビニュースで見た記憶もある。

このＳｔｕｄｉｏ　Ｃｉｔｙを起点に、新開発の島、Ｃａｓｉｎｏ　Ｃｉｔｙを回ることにした。巡回バスは１５分～２０分間隔でやてくるから、不便はない。スタジオシテイー、映画城からは直ぐの距離にカジノ通りがあり、両側に有名ホテル・カジノが並んで建っている。日本人ツアーでお馴染みのベネチアホテルとかパリジャンホテルもこの通りにある。ベネチア風の運河とそれに架かるポンテベッキオ、或いはミニサイズのエッフェル塔。カジノをしなくても、新婚旅行でやってきても楽しい場所だ。

スタジオシテイーの中のレストランで昼食を食べ、マカオタワーを見に行く。今いるこの場所はタイパ島と言って、タワーのある場所は旧市街のマカオ島にあり、ここからは大きなループ橋を渡って行くことになる。橋の上からは両方の島が一望でき、中々の眺めだ。タワーの入場料は日本円で約２５００円。少し高目だ。２５００円払って高い場所から眺めるだけなら、止めておこう。飛行機の上からだって、いつでも見える。で、タワーの真下から上を眺め、時々デモンストレーション敵に行われるバンジーの飛び降りを眺め、タワーを見たことにした。

又巡回バスで大きな橋、マカオ・タイパ大橋を渡り、スタジオシテイーまで戻り、館内を少し歩き、今度はここから歩いて税関まで行った。来る時は地理が分からずシャトルバスで来たが、この建物の裏口と税関がほぼ接していて、歩いても３分もかからない場所にあった。横琴税関からの帰りのバスに乗り間違えないように、７６番、圓明新園前行のバスに乗り、フェリーターミナルまで行く。

夜景のフェリーは６時半から３０分おきに出航していて、当方７時からのフェリーに乗船することができた。チケット代は本来１４０元、役３０００円の処、当方高齢者とのことで、半額の７０元で済んだ。チケット売り場の女性職員が気を利かせてくれれたのだ。出向までにはまだ３０分程時間があり、ターミナル内のレストランで夕食を食べておくことにする。ナイトクルーズは約１時間、先に食べておけばお腹もすかないだろう。

約２００人、ほぼ満員に近い定員の客を乗せてボートは珠江を滑る様に走り出す。左前方にはマカオの夜景が光り輝いている。早速写真を取ろうとしたら、カメラの電池切れで、シャッターが下りない。間の悪いことに、スマホもホテルに置いてきた。万事休す！　やむなく、この目で眺め、眼底に焼き付けておくしかなかった。ボートは川を下り、３つの端を潜り、反転して約１時間、船上からのマカオの夜景が楽しめた。橋や建物がライトアップされ、イルミネーションされ、おとぎの島の夜景のようであったが、１枚も写真に撮れなかったのは、返す返すも残念だった。

ここは人工的に整備された箱庭のような街だ。世界の一流ホテルが集まっている。