ちゃおチャオブログ

日々の連続

モラエスの故地を訪ねて(59)光孝禅寺簡介。

寺の奥の方へ行くと「祖堂」、日本語で言う「祖師堂」があった。
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寺も奥のこの辺りまで来ると落ち着いた禅寺風にもなってきた。
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寺の簡介、簡易紹介文がある。ちょっと見てみよう。
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ああ、4世紀の創建。随分古い。白馬寺と同じくらいに古い寺だ。
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はあ、禅宗六祖慧能もこの寺に重視、鑑真和上も一時この寺に逗留していたのか・・
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ああ、珍しい七重の石塔もある。
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昨日の当方ブログにTakaさんから、この「光孝禅寺」と台湾のお寺は似た感じがする、とのコメントが寄せられたが、それは全くその通りで、自分の印象でも同じだ。中国・台湾と国は違っていても、こと仏教に関しては、同一民族、同一文化ということが言えそうだが、日本とは少し異なっている。光孝禅寺と言う位だから「禅寺」には違いないないのだが、日本の禅寺とは全体の雰囲気も異なっている。禅宗で言えば、むしろ補陀山に数多ある寺院の中の禅寺の方が日本に近いように思えた。考えてみれば、台湾は地理的にかなり南方で、その向いの大陸側は福建、広州で宗教、宗派的には、より緊密なのかも知れない。

境内にある光孝禅寺の筒介、即ち簡略紹介によれば、この寺の歴史は古く、4世紀後半にはこの場所に寺が創建され、5世紀には禅宗六祖慧能大師が住することになり、南宗禅の根本道場ともなり、良く知られている鑑真和上が5度目の渡海に失敗し、遠く海南島まで流されたが、そこからの帰途、この寺に一時滞在したようである。鑑真は丁度その頃、両目の視力を失った。簡介に日本の鑑真大師等の名前を発見し、少しばかり熱い思いもした。

境内の奥の方に「祖堂」日本でいう「祖師堂」があるが、この奥まった所まで来ると、日本の禅寺のような落ち着いた雰囲気の境内となってくる。表の観光用と裏の修行用、ではないと思うが、やや趣の違いがある。そこには六祖慧能の頭髪を収めた七重の石塔もあり、又その頃植樹されたのか、大きな菩提樹が静かな木陰を作っていた。数年前、ブッダガヤで見た菩提樹の古木と同じような大きな枝ぶりだった。そうした事前の事情も知らずに入った寺だったが、いろいろと歴史の深い寺で、勉強にもなった。六祖慧能の名前は以前から知ってはいたが、この寺に住していたとまでは知らなかった。又、鑑真和上についても、海南島から広州まで戻ってきたことは知ってはいたが、よもや、この寺に逗留していたとまでは知らなかった。いろいろと沢山の勉強ができた。



随分由緒ありそうな石塔だ。
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ああ、六祖慧能大師の頭髪を収めてある搭か・・
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これは又枝ぶりの良い菩提樹だ。
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何て書いてあるのだろう・・
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うーん、502年の植樹とあるから、樹齢は1500年以上か・・
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慧能大師、鑑真和上、二人の名前を見て、漸く禅寺に入った気分になった。
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