ちゃおチャオブログ

日々の連続

モラエスの故地を訪ねて(84)南越王博物館を出る。

南越王のミイラの部屋をでたら、もう一つ出口に部屋があった。
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紀元前の南越王の時代から明清時代までのこの国の変遷を展示しているようだ。
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織機の道具、部品なども展示されている。
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織物の工程だ。
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銅剣か・・
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釣り道具か・・
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1時間半ほどの博物館内の比較的長い遊覧が終わり、最後に南越王のミイラの部屋を出る。1階出口までに更にもう一つの教育用なのか年代別の展示室があって、通りすがりに眺めたり、写真を撮ったりし、出口に向かう。今日は、朝の最初の訪問で、随分な収穫があった。上海博物館は過去数回訪問しているが、この博物館も機会があればもう一度来たい気持ちだ。

出口の部屋には紀元前の南越王時代のものから、唐宋時代を経て、最近の明清時代辺りまでの遺物、民具、民芸品まで展示されている。中国の歴史の長い事、一度はその歴史を否定し、全く、サラの時代になり、今、再び過去の遺産に光が当てられている。そうした長い変遷を教えているようだった。経済的に豊かになり、民度も上がてくれば、人々は、自ずと過去の栄光に目が向いて行くのだろう。

自信を持った民族は、過大な誇りと驕りに変わり、次第に冒険主義に走り、過去の大版図を再び夢見るようになる。今の中国がまさにその道を歩む過程にあり、対外的な拡大、膨張主義は留まるこを知らない。過去伸びきった王権は50年と持たず自己崩壊に陥り、帝国は解体され、王朝は交代されてきた。過去3000年の中国の歴史は、その繰り返しだった。広州、南越国の歴史は詳しくは知らないが、多分、この国も同じような繰り返しをしてきたのだろう。



これは顔料、染色の素だ。
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顔料、染料の容器か・・
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染料の作り方か・・
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ああ、銅鏡だ。
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銅鏡も又魔除けとして、副葬されていた。
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形の整い、模様の豊かな銅器だ。
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