ちゃおチャオブログ

日々の連続

3.13.(月・曇り)不運な二人・能登事件。

イメージ 1



二人が偶然この時この場所で遭遇していなければ、二人にとってこのような最も過酷な運命に陥ることはなかった。偶然にしては余りにも不運な出会いだった。
能登の青年は本人も努力し、家族や周囲からも祝福され見事難関の信州大学に入学し、3年が過ぎた。21歳、大学3年であれば既に就職先も決まっていただろう。
春休み、その本人が大学のある松本から能登に帰り、空き家になっていた実家に帰省していた。
夕方、車で通りかかった時に、たまたま一人でバス停で母親の迎えの車を待っていた女子高生を見て、気持ちが欲望に駆られ、無理やり車に押し込み、無人の実家に拉致した。そこで姦淫に及ぼうとしたが、女子高生に抵抗され、訳も分からず殺害してしまった。
殺した後、本人は我に返り、正気を取り戻し、自身の犯した最悪の行為に恐れおののき、再び車を駆って高速道に出て、通行中の車に身を投げ、自殺した。

不幸で、不運だったのは犠牲者となった16歳高校生。母親が迎えに来る僅か数10分の出来事だった。バス停に出るのが、もしも2-3分遅く、或いは鬼畜の車が1-2分早くこの場所を通り過ぎていたのなら、こうした通り魔の事件は起きなかった。この二人に、二人が生まれた時から既にこうした偶然の出会いが待ち構えている運命が定められていた、とは思いたくない。が、何か必然を感じる。

数年前の中央高速トンネル天井崩落事故で亡くなった数名も同様だ。1分早くこのトンネルを通り過ぎていれば、或いは1分遅くやってきたのなら。7人の死者にとっては避けようもない運命だったのか・・。

16歳女子高生の両親は悲嘆に暮れているだろう。しかし過酷な運命は定められていて、避けようもなかった。人間の力では回避しようもない強力な力でこの二人がこの場所で遭遇し、結果、命を落とす。Turbulenc.突然の狂気の精神に襲われた二人の運命を救う手立ては何があったのか。神に祈り、願うしか救う手立てはないのか・・。

イメージ 2