ちゃおチャオブログ

日々の連続

モラエスの故地を訪ねて(89)中山記念堂の中へ入る。

中山記念堂は広州市の中心部に近い場所に位置している。
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孫文像の背景には市内の高層ビルが見えている。
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堂内に入ると、正面に大きな銘が掲げられていた。
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内部は大きなホールになっている。なかなか座り心地の良い座席だ。
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2階に通じる階段は大理石でできている。
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2階は見晴らしの良い回廊になっている。
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ここ「中山記念堂」は広州市内の中心部に近い場所にあり、庭園の周辺には高層ビルがあちこちに見えている。今はどこの国でも高層化が進んでいるが、中国はその度合いが特に激しい。中規模以上の都市では相変わらずの建設ラッシュで、高さ争いを競っている。高層ビルが多ければ多いほど、その市の運営はうまく行っていて、市の幹部、党書記などは中央からのお褒めの言葉も期待ができる。中国はいつの間にか偶像崇拝の国に戻り、実力本位からかけ離れたごますり横行、袖の下の国に戻ってしまった。共産国家が生まれて70年、一時は改革の意欲に燃えた青少年も、幾たびの荒波を掻い潜り、生活の知恵、保身の術も身に着けてきたのだろう。習近平が幾ら大号令を掛けたとしても、3000年に渡って染み付いたDNAは変えられない。

そのひときわ高い偶像、孫文像の後方に林立する市内の景観を眺め、記念堂の中に入ることにした。中にはどんなものが展示されているのだろうかと期待して入ったが、中は大ホールで、1000人以上は収容できそうな、多目的ホールになっていた。規模はサントリーホール、BUNKAMURAにも引けを取らない大きなものだ。ここでは党大会、各種表彰、孫文顕彰などが行われるのだろう。或いは著名なピアニストを招いての演奏会も行われるかも知れない。座席に座ると、厚手のクッションで、腰に柔らかく、どんな演奏であれ、演説であれ、心地よく耳に響くに違いない。

暫く座席に座って一休みし、次に堂内を見ることにした。展示物は期待程のものはなく、過去ここを訪れた要人の写真、その中には米国大統領や台湾連チェンの写真とか、この建物の建築資材等が展示されていた。台湾と中共は現在も戦争状態の筈だが、首脳同士の交流はこれ程までに進んでいた。自分も無知であったが、多くの日本人も知らないことだろう。現在、大陸には台湾人が100万人以上居住している。鴻海は大陸内の工場で20万人以上の中国人を雇用している。日本人が考える以上に、大陸と台湾の結びつきは強いのだ。連チェンのにこやかな写真を見て、そう思った。



回廊の所々には、建物の構造の説明があった。青瓦を使用している。
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ああ、これがその青瓦だ。
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世界の搭。昨日見てきた南越公園の石碑もある。
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過去の会合の模様なども撮られている。
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各種、国際会議の模様も報じられている。
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ああ、台湾の連チェン総統。連チェンもここへ来ていたのか・・。
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