ちゃおチャオブログ

日々の連続

モラエスの故地を訪ねて(95)嶺南第一樓の仙女。

昨日載せたばかりの写真だが、今日改めて五専任の石像を載せる。五人の中にはどうも二人の仙女もいるようだ。
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庭園を奥に進むと、嶺南第一樓と言われる鐘楼がある。
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これ程大きな鐘楼に上がったことは中田が、そこには又どでかい大鐘が吊り下げられていた。
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天下第一樓の大鐘だ。
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銘文が細かく彫られているが、読めないし、読む時間もない。
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昨日Milaさんからこのブログへ幾つかの示唆するコメントが寄せられた。その一つが「羊」に関するコメントで、園内に置かれている「羊」が実に可愛らしい、との指摘であった。実はここに祀られている五仙人は。言い伝えによれば、遠い昔に稲穂を加えて、羊に乗ってこの地にやてきて、町が開かれて後、又仙境に帰って行ったが、その時、羊がこの地に残され、後、石になった、とのことである。昨日の午後、初めてこの街にやってきて、最初に行った場所が流花湖公園とその先の越秀公園。その越秀公園の入り口に大きな羊の石像が立っていたが、それは将にこの街を象徴する羊の像だった。今また奇しくもこの庭園で櫃の置物を見たが、この広州の街の成り立ちを思い起こさせるきっかけともなった。

Milaさんからは更に、五仙人の石像に関連して、五人の中には女性はいなかったのか、との質問を受けた。石像を見ると確かに女性もいるようである。しかも二人いるようである。とすると、この五人は三人の仙人と二人の仙女が正しい表現かも知れない。日本の羽衣伝説では仙女ではなく天女とされているが、意味合いは同じことだろう。天からこの町にやってきた五仙人のうちの二人が女性! 公平、公正な配分だ。

この園の一番奥には大きな鐘楼が経っている。それは嶺南第一樓と称せられる程の大樓で、そこには又とてつもなく大きな鐘がぶら下がっている。自分も京都妙心寺や福岡観世音寺の国宝の大鐘、滋賀三井寺や物部国光の梵鐘を幾つか見たり、撞いたりしたこともあったが、ここの鐘程大きなものはななっかた。匹敵するものと言えば、韓国水原で見た大梵鐘だが、あれは近年の製造だ。ここの鐘は妙心寺観世音寺と同時代のものだが、大きさはその倍近くはある。ただ、残念なことにその鐘を撞くことができず、音色を確認することができなかったことだ。

鐘楼に登り、大鐘の周りを二周、三周し、鐘に刻まれた銘んどを見ていると、ふと鐘楼の下に人影が見える。え! あの姿は仙女じゃないか! 殆ど参詣者もいないこの庭園に一人古風な装いをした女性が佇んでいる。それはまさしく仙女、天女に違いない。急いで会談を降り、近づいてみるが、それは全く人とは思えない仙女であった。目を合わせないようにしよう・・。目を合わせたら吸い込まれてしまうかも知れない。急いで写真を2-3枚撮って、心引かれる思いを断ち切って、その場を離れてた。



この鐘楼に関しての説明が書かれている。
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この傷ができた謂れも書いてあった。嘗ての大洪水で流され、破損したようだ。

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鐘楼の上からの園内の様子。緑が濃い。
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鐘楼の下を見ると、何か人影が見える。
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鐘楼を降りてみると、仙女のような女性が佇んでいた。
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いやー、天女伝説。吸い込まれそうだ・・。
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