ちゃおチャオブログ

日々の連続

モラエスの故地を訪ねて(96)五仙古観の園内散策。

これから「聖境」の門をくぐり、仙人が楽しんだ庭園に入る。
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目の前に小ぶりな池がある。園自体はそれ程大きくない。
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奥の方へ歩いて行ってみる。普通、どこにでもあるような庭だ。
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塀際に盆栽棚が作られていた。
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日本で見るような松柏類の盆栽だ。
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神話の世界から現代に蘇ったような仙女の立ち姿を見て、腰を抜かすほどではなかったが、ドキドキ驚き、急いで写真だけ撮って、何か咎められはしないかと急いでその場を離れ、園内の一番奥にある鐘楼から出口付近に戻ってきた。漸く鐘楼が見えない場所まで戻って来て、ゆっくり園内を散策することができた。ここは五仙人が遊里した場所を再現した庭園で、規模は小さいがよく整えられたこぎれいな庭園との案内である。

園の左側が資料館になっていて、右側が「聖境」と彫られた石門があり、その奥が庭園になっている。先に園の方から見ることにした。それ程大きな庭ではなく、直ぐの正面に小さな池があり、その先に遊歩道が続いている。

あっさりした庭で、これでは日本の大名屋敷の庭の方が見ごたえある位だ。手入れが行き届いていたのは盆栽で、中国にもそんな園芸があったのか?とやや不思議に思ったが、果たして盆栽はどちらが本家本元か・・。英語で既に「Bonsai」という言葉が定着している位だから、日本が本家で、この中国が真似をしていると思うのだが、幾つもの大鉢に飾られた真柏系の盆栽は、素人目に見ても日本の盆栽と変わらないものだった。

さて、もう一度池の方へ戻って中を覗くと、そこには水は無く、真ん中に大きな窪みができていて、深い穴が開いている。何の穴かよくわからないが、形は和式便所の便器を大きくしたような感じだ。案内文を読むと、昔の人はこの窪みを仙人の足跡と称ていたようだ。だが現代の科学で分析すると、この穴は、嘗て町が形成される以前、この辺りは珠江の河川上で、川の流れによってこうした窪みができたとのことである。科学も必要だが、余りにはっきりさせると、今まで抱いていた人々のロマンを打ち消してしまうことになった。



盆栽・・、日本と中国とどちらが本家本元か・・
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池に戻ると、そこには水は無く、中央部に大きな穴が開いていた。
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何か大きな便器のような形をしているが、昔は仙人の足跡と言われていたようだ。穴の中にはトレビの泉のように小銭が投げ入れられていた。
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この大きな窪みについての説明書き。仙人の足跡、と出ている。
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さて最後に資料館に回る。
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