ちゃおチャオブログ

日々の連続

湘南ウオーク35キロ(2)鶴岡八幡宮での神前結婚式。

鎌倉第一の巨刹建長寺は境内も広く、奥までは見えない。
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建長寺前の巨福呂坂周辺には、まだ出念風景も残っている。
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水道送水管として使われている巨福呂の隧道。
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巨福呂のトンネルを下ってくると、左側に鶴岡八幡宮の横門が見えてきた。
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・・この石段を登るのか・・
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八幡宮へ横から入ったのは初めてだ。新鮮な風景に映る。
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本殿の石段の上から下の神楽殿、参道を眺める。
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鎌倉第一の巨刹建長寺の前は巨福呂(こぶくろ)坂と言われ、昔の都鎌倉に通じる4つ5つの切通しの一つだった。今は山をくり抜いたトンネルになっていて、戦前の切通しを辛うじて伝えるのは、トンネルの横に今も残っている古びた隧道で、これは多分今でも水道水の導管用として使用されていると思われる。このトンネルを越えるともう既に鎌倉市内の山内地区で、坂を下ったしばらく先に八幡宮の横門石段が見えてくる。

自分は過去数回八幡宮には参詣に来ているが、この横門から参内するのは初めてだ。凡そ100段程の石段。約5キロを歩いて来て疲れ切った足には、一段一段上がるにも大変だ。幸いに手すりが付いているので、両手で手すりに掴まって、身体を持ち上げるようにして、境内に上がった。横から本殿にお参りするのは初めての経験だったが、本殿前に出ると、目の下に神楽殿とそれに続く参道、更にその先の大門と鎌倉市内の街並みが一時に見え、珍しい経験をした。

この八幡宮へは去年も来て、その時は隣接する宝物館にも入ったが、今日は団体行動で勝手な真似は出来ない。本殿にお参りし、幅広の石段を下ると、右側にあった何年か前の台風で倒壊した大銀杏も今では根本部分が綺麗に修復整形されていて、元々そこには大イチョウ等無かったがごとき景観に見えるのは、人間の、イヤ自分自身の健忘症のなせるわざか。

楽殿は以前は石段の少し左寄りにあったと思ったが、いつ修築されたのか、今は石段を下りた正面に移されていて、今その中でかしこまった数人が何やら神前の儀式を行っている。或いは納采の儀か。お巫女さんの立ち居振る舞い、それに合わせての楽部の古典的な笙と篳篥(ひちりき)。1000年前の平安の世が現代に蘇ったようだ。そうだ、これは神前結婚式だ。

嘗て鎌倉の初め、当時まだ仲の良かった義経頼朝兄弟の前で、静御前がこの神楽殿で、奉納の舞を舞った。その後幾たびが修復修築されたこの舞台で、今日はまた今様の善男善女が婚姻の儀を上げている。町村さん曰く、これだけの衆人環視の中で、莫大な費用をかけての結婚式、これではちょっとやそっとでは離婚もできないなあ・・、実感の籠った感想だった。当方にとっても良い目の保養にはなった。



石段の右横に嘗てあった大銀杏は、今は無く、代わりにお神酒の酒樽が参道を飾っている。
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楽殿では今何かの儀式が行われてる。
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神前結婚式のようだ。
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お巫女さんが笙の音に合わせ。何かを奉納している。
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左右に分かれた両家のお引き合い。
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ああ、善男善女だ。
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永遠に幸せな夫婦、家族でありますように。
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