ちゃおチャオブログ

日々の連続

モラエスの故地を訪ねて(104)海珠広場の夜景を眺め、タニシを食べる。

黄埔軍官学校旧址からは大学城北站行きのバスに乗って、地下手鉄で海珠公園に出る。駅を出た直ぐの所は大きな湖があって、それを取り囲むように、綺麗なイルミネーションの光の洪水だった。
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高速道路、鉄橋なども七色に飾られている。
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石の長椅子に暫く腰掛け、夜景を眺める。周辺のレストランはどこも満員で、ホテル近くに戻り、タニシを食べることにした。
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ホテル近くの海鮮食堂で山盛りのタニシを食べる。3年ぶりだ。これでも半分のサイズ。
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珠江の純生、サントリーと同じ味覚だ。
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タクシーを黄埔軍官学校の正門ゲート前に待たせてあるので、学校旧址も余りゆっくりは見ていられない。運転手には10分、15分で直ぐに戻って来るので、ここで待っているように、と言い置いて、取り敢えずは片道分のタクシー代は清算しておいた。ここから地下鉄駅までの帰りの交通路が全く分からず、乗ってきたタクシーに再乗車して又元の駅に戻るのが一番無難だ。

余り長らく運転手を待たせたら申し訳ないとの思いで、殆ど駆け足に近い状態で構内を歩き、写真も目に着いた所だけ数枚撮って正面ゲートに戻ったのだが、肝心の待たせて置いた筈のタクシーが見当たらない。ゲート前にはかなり大きな駐車場もあり、自分が降りた時に運転手にはその場所を指定して、待っていてくれるようにお願いしたのだが、言葉が充分通じなかったのか、或いは、新客を乗せて既に走り去ったのか、やや雑踏気味のゲート前を探しても、タクシーは見当たらない。

これが東南アジアの都市だったら、運転手は言われたとおりにその場でぶらぶら昼寝でもしていて、当方の姿を見つけると、向こうからすかさず近寄って来て、にこにこ愛想笑いなどするのだが、中国はもうすでに先進国なのか、そんなお客さんに愛想笑いなどの卑屈な態度はとらない。これも又共産国家で、客の言いなりにはならにという自己主張の表れか。或いは又、自分が日本人と分かって、嫌がらせをしたのか・・

ゲート前はどこの国の基地の前と同じように、色々な店があったりして、かなり賑やかな街区になっている。門前市のようなものだ。これだけ賑やかで沢山の人も住んでいるようで、バス位は通っているだろう。幸いにバスは中国語でも「巴士」(パス)と言う。地面にシートを広げて野菜などを売っているおばさんでも「パス、プス、バス」と聞けば、どれかは通じるだろう。指さす方向に歩いて行くと、ゲート前の賑やかな通りから少し行った本通りにバス停があり、運行表を見るとかなりの本数が出ている、時刻表が当てになるかどうかは別にしても、1時間に3-4本は出ているので、ここで待っていれば、その内やってくるだろう。

人口が多いせいか、乗り合いバスもかなり混んでいる。バス停も頻繁にあって、数百m単位にあって、何人かの客が昇降する。終点の大学城北站駅までは20近くの停留所があった。大学城内は本当に計画都市で、団地様の中高層の建物が整然と並んでいて、道路も幅広く取ってある。大学城へはこの北駅がメインのようで、多くのバスラインがあって、駅前ロータリーには何台かの方面別のバスが客待ちしていた。南駅には商店など全く無かったが、この北駅は賑やかで、飲食店などもあるが、まだ時間も早く、お腹も空いていない。ここで食べるのはやめにして、市の中心、海珠広場へ行くことにした。

海珠広場は広州市の一番の繁華街で、市の中心になっている。地下鉄駅に着いた時は既に夜になっていて、沢山の人が電車から吐き出され、地表へ向かう。出口は何か所かあるが、人の流れに付いて上がった処、真っ暗な場所で上に高速道が走っているようだ。更に流れに付いて行くと、突然正面が開け、真っ暗な中から極彩色のネオンの洪水が飛び込んで来る。前に湖か運河のようなものがあって、その周囲を取り囲むようにネオンの洪水だ。大アトラクション! 野外の芸術空間だ。湖を取り囲むように遊歩道ができていて、あちこちベンチがあるが、多くはアベックなり、観光客で占拠されている。漸く空き席を見つけ、しばし見とれる。

昨日はこの街に初めてやってきて、道路は綺麗に花で飾られ、塵もなく、最初に行った流花湖公園は、本当に花々が流れるごとくに咲き乱れる美しい公園で、今日はこの海珠公園で、野外ビエンナーレ、光の芸術空間を眺めている。何と素晴らしい街だろう。2000年前、独立王国を打ち立てた南越王の志は今に生きている。共産中国になって最初に外国に門戸を開いたのはこの街で、それは深圳経済特区として開放、開発されるよりも随分前の話だ。自由で、誇り高く、芸術的な気概は2000年に亘って脈々と引き継がれているようだ。

さて、この夜景を見ながら、どこかで食事を、と思って、湖面に面するレストランを見ると、どこの店も煌々とした明かりの中、殆ど席は満席で、しかもアベック連れが大半だ。そんな所で一人でぼそぼそ食事するのも返ってわびしくなる。そうだ、朝ホテルを出かけに見た、食堂へ行ってあのタニシを食べることにしよう。タニシは久しぶりだ。3年前天台山へ行った時に、国清寺の前の門前広場の食堂で、牧野料理を食べた時以来だ。明日の為に少しばかりは栄養を付けよう。


ここは広州、上海ではないが、秋のワタリガニも食べてみよう。
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いろいろ珍しい料理もあるが、どれも大人数用だ。
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何か分からないが、海鮮スープでも頼んでみよう。
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何かよく分からないが、スパイスを利かせれば、何でも食べられるだろう。
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