ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(10)グエル公園の散歩。

丘の中腹には奇妙な形をした建物が見える。
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こうした奇妙な建築様式がガウディ流なのか・・
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遠方にはおとぎの国の城のようなものも見える。
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ほや貝を大きくしたようなぷくぷく丸みを帯びた外壁になっている。
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回廊は風通しの良い空間になっている。
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天井からはガジュマルの瘤のような乳頭のようなものが垂れ下がっている。
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バルセロナはガウディの街である。ガウディあってのバルセロナであり、この街以外でのガウディの作品群、建築物があることを自分は知らない。その最大のものがサグラダファミリアで、次に続くのはそこから1キロ程離れた丘の上にあるグエル公園だ。教会をファンタジーと表現したら宗教心の欠如した失礼な言い方になるかも知れないが、この公園ならファンタジーと言っても良いだろう。おとぎの国、旧版のデズニーランド、いやそこには乗り物とか遊具、レストランなどはないので、ジブリの森と言った方が当たっているかも知れないが、夢を誘うような、映画のロケ地のような、実にファンタスティックな公園だ。

下の街中からバスが坂道を上ってきて、終点のこの公園前に到着するたびに沢山の乗客が公園に吸い込まれていく。数分置きにやってくるバスからは数十人の乗客が降りて公園に入って行くので、公園内はかなり混雑しているだろうと思って入って行くと、公園が広いのかそれ程混んではいない。少なくともデズニーのような混雑感はない。

入り口から見上げると、丘の中腹に奇妙な装飾を施した回廊が見える。中央回廊だ。ここは音楽ホールであり、展望テラスにもなっている。沢山の花に囲まれた花の小径を登って行くと、そのテラスには沢山の観光客が縁石に腰掛けたり、ホールでは芸人が即興の音楽を演奏したりしている。又、通路では沢山の物売りがシートを広げて小物を売っている。全く自由な雰囲気で、規制というものがない。あるとすれば自律的な自己規制だ。人に迷惑さえかけなければ、何でも許される。音楽もがなりたてるようなビートの強い楽曲ではなく、こののんびりした雰囲気に似合ったテンポのゆっくりした曲だ。皆も静かに聞いている。

丘の中腹にある中央回廊は、貝殻を砕いて丸めたような突起状の装飾に覆われ、ホールの天井などは、小さな乳房が垂れ下がっているようにも見える。何の目的でここにこのような回廊が作られたのか知らないが、当初この公園は高級住宅地として設計されたらしい。それは100年も昔のことであり、日本で言えば大正ロマンが芽吹き始めた頃だ。ガウディはここに共用のスペースを作ることにより、ここに住む人々の憩いの場、集まりの場を作ろうとしたのかも知れない。外の気温は30度は越えている筈だが、この風通しの良い回廊には、穏やかな風が通り抜けている。縁石に腰掛けている人々も、そうしたBreeze,そよ風の気持ち良さを楽しんでいるようだった。

更に山頂に向かって登って行くと、藪の中から珍しい小鳥が表れてきた。見たこともない鳥で、沖縄のクイナよりも小さく、クイナ同様に飛べないのか、藪の中を行ったり来たりしている。羽根の色が極彩色で、人工物、ロボット鳥のようにも思えたが、自然の鳥だろう。逃げ惑う鳥、或いは人間を相手に遊んでいるのか、南海か写真を取り損ねた後、漸くベストショットが得られ、山頂に向かった。



ガウディの思い出に1枚。
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風通しの良い縁石には沢山の人が休んでいる。
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山頂へ登る通路には沢山の土産物売りがシートを広げて、客を相手にしている。
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山頂に行く途中、珍しい鳥を見つける。
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飛べないようだが、案外すばしこい。
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ああ、やっと1枚捉えられた!
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