ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(37)ポルトガル、(オ)ポルト着。

高速バスはビーゴの街を通り抜けると、交通量の殆ど少ない高速道を一路オポルトに向け南下する。
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高速道は海岸線を離れ、山間の丘陵地帯を走って行く。
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目立った標識もなく、バスはあっという間にスペインーポルトガルの国境を通り抜ける。
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豊かな丘陵地帯が続く。どこから見ても裕福な農村生活を送っているように見えるが・・。
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1時間半ほど走り、バスは高速道から一般道に降りて、最初にポルト国際空港に停車する。
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ポルトオポルトか、どちらが正しい名称か自分には判断できないが、1時半発ALSAの長距離バスはビーゴの街を通り抜け、オポルトに向かって、良く整備された高速道を南下する。ビーゴーオポルト間のバス運賃は18ユーロだから約2000円。さてこれから約2時間のバスの旅だ。ターミナルを出たバスは直ぐにも自動車専用道に入り、暫く両側に家並みやビルが見えていたが、道路は海岸線から離れ、丘陵地帯を走り抜ける。人家のない山間部を開発した方が道路を作りやすのだろう。

窓の外を見ていると、30分程走った頃、スペインーポルトガルの国境を越える。ビーゴは本当にポルトガル国境に近い町だ。高速道の掲示板にポルトガルまで何キロ、ポルトリスボンまで何キロ、との表示が時々出てきて、そろそろ国境に近いだろうと、今か今かと国境の通過を待ち構えていると、あっけなく通り過ぎた。そこには道路の横にここよりPortgalとの表示が出ているだけで、税関とか事務所等は何もなく、バスも100キロ前後のスピードを落とすわけでもなく、同じスピードで通り過ぎ、ほぼ満席に近い乗客も何も気が付かない風である。

以前ドイツからスイスにバスで入国した時、国境には、どの程度の事務を執っているのか知らないが一応は事務所もあって税関員も常駐し、バスの乗客はパスポートの提示は無かったものの、バスや乗用車はそこで一旦は停車し、バスの運転手は税関員と何かのやり取りをしていた。ここスペインーポルトガル間ではそうした事は一切なく、同じ国の同じ高速道を走っている感じである。

窓の外はなだらかな丘陵地帯で、この景色を眺めている限りでは、どこまでがスペインでどこから先がポルトガルとの区別はつかない。山間部の中に田畑がある訳ではなく、果樹園が主体なにだろう。ポツンポツンと立ち並ぶ民家は、平和で落ち着いている。貧しさは感じられない。現在のスペイン・ポルトガルの経済は低落気味だが、過去の資産や蓄積があって、FlowではなくStockの経済の中で安住しているのだろう。

この辺りがポルトワインの名産地ドウロ川の上流に当たるのか、ブドウ棚の丘陵が増えてきて、人家も賑やかなになり、バスは一旦高速道を降りて一般道を走ると間もなく、ポルト国際空港に停車する。ここも又最近出来たらしい新ピカの空港ビルで、スペインペセタやポルトガルペソスの旧通貨がユーロに統一されて以降、急にお金持ちになった気分に浮かれて、あちこち公共物を新築したに違いない。

乗降客の誰もいない国際空港からは一般道を20分程走りポルト中央駅前のバスターミナルに到着した。リスボンに次ぐポルトガル第2の都市。人口はそれ程多くはないが駅前は賑やかで、しかも地下鉄まである!地下鉄入り口にインフォメーションがあって、ホテルの所在を聞くと、地下鉄に乗って4つ目の駅で降りろ、と教えられる。

人口30万にも満たない都市に地下鉄があるとは驚きだが、言われたとおりにフランコスの駅で降りるとそこもまた賑やかな人通り。場所を聞き聞き細い通りを通り抜け、漸くウオッチタワー、グレゴリス教会前の広場に出て、親切なイギリス人老紳士、彼はもう長らく、何十年もこの町に住み着いているとのことだが、その老紳士の案内で、漸くホテルを探し当てることができた。



どこから見ても新しくて立派な空港ビルだ。
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約時間、バスは地下鉄中央駅前に停車し、そこから地下鉄に乗ってホテルに向かう。

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ホテルはプラザゴメス広場の前にあり、親切なイギリス老人にホテルの前まで案内してもらった。
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この正面の建物がホテル。
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周辺には歴史的な古い建造物が多く残っている。
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