ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(43)坂道を登りポルト大聖堂へ。

ドンルイス橋へ行くには古い市街の石畳の路地を登っていく。
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常の事なのか、お祭りの跡なのか、路地には装飾、飾りが渡されている。
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坂の上に教会の建物が見える。
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坂を登り切った場所に大きな教会が建っている。
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ああ、これはポルトの大聖堂だ。
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ドンルイス橋は丘の高い位置から対岸の高い位置を結んでいるから、ドウロ河岸からは旧市街の坂道を登って行かなければならない。狭い石畳道は歴史を感じるが、長崎オランダ坂もこんな感じだった。ただ違いは長崎は広壮な邸宅地の中にある閑静な道路だが、ここポルトは町中にあって、道路の両側には2-3階建ての住宅が密集している。観光客へのサービスなのか、或いは何かのお祭りの名残なのか、路地の上には両側の建物を結んでカラフルなテープや飾り、旗などが張り巡らされている。人通りはないが、賑やかな感じだ。

そうした住宅地の路地を上り詰めると、前方の高台に大きな教会の石造りの一部が見えてきた。ポルトの大聖堂、カテドラル。丘の上の高台に建っている。ここからはポルト市内もドウロ川も一望の元だ。長い航海を終え、大西洋の荒波からドウロ川に入り、船上から一番最初に見えるのはこの大聖堂、カテドラルだった。船員は長い航海から無事に吾が町ポルトへ帰り得たことに深く感謝しただろう。いや、帰港の時だけでなく、出航の際には、更に盛大な祈りが行われたに違いない。500-600年前のこの港は、貿易だけでなく、イスラムとの戦いの前線基地でもあった。

観光客のそれ程多くない、人影の少ない大聖堂の中に入ってみる。西洋の教会の良い所は、誰もいつでも自由に教会の中に入れることであり、日本の寺社のように拝観料を徴収するということはない。それは世界中から人の集まるパリ大聖堂、ノートルダムでもモンシャンミッシェルでもそうだし、世界最大の教会、ヴァチカンのサンピエトロ寺院でも同様だ。

そうした人気の少ない、薄暗くて大きな空洞のような教会の内部に入ると、正面に大きな像が照明に浮かんでいる。誰だろう・・、キリストかも知れないし、マリア様かも知れない。この町の人々は嘗て海洋族であり、海の守り神、マリア様かも知れない。聖母像にお参りし、大聖堂を出て、眼下のオレンジ色に統一されたポルト市内の屋根の海原を眺め、さて、いよいよドンルイス橋を渡りに行こう。



威風堂々としたゴシック建設だ。
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今でもそうかも知れないが、当時のポルト市民は今以上に富んでいた。
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この大聖堂の前庭からはポルト市内とドウロ川が一望に見渡せる。
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オレンジ色の家並みとドウロ川の川面。
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大聖堂の守護神はキリストかマリア様か・・
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嘗てのこの町の財力が偲ばれる。
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