ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(54)ポルトからコインブラへ。

ロサ・モタからは市電に乗ってゴメス広場まで戻る。広場の正面にアズレージョの教会が見える。
イメージ 1



サント・イルデフォンソ教会のアズレージョ。このアズレージョもこれで見納めだ。
イメージ 2



サン・ベント駅前の風景を最後に1枚写真に撮って、カンパーニャ駅行シャトル電車に飛び乗る。
イメージ 3



乗り換えのカンパーニャ駅までの途中、電車の窓の下にドウロ川が見える。ああ、あの橋は昨日ドン・ルイス橋から上流に見えた橋だ。
イメージ 4



風光明媚なドウロ川。いつかこの川をクルーズしてみたい。
イメージ 5




今日の予定はポルトを出て、途中コインブラに立ち寄って、リスボンへ行くことだ。バスで行くか鉄道で行くかは決めてはいなかったが、昨日サン・ベント駅アズレージョを眺めに来て、その際、駅の窓口でコインブラリスボン行の列車を確認したら、1時間に1本以上あり、困ることはなかった。10時台の列車に乗れば、昼前にはコインブラに到着し、どこかで昼飯でも食べてリスボンへ行けば、午後の早い時間にはホテルにチェックインできるだろう。そんなことで今朝は朝食を兼ねてついでに街歩きし、ロサ・モタまで足を延ばしたのだが、そこで孔雀を身近に見られたのはラッキーだった。

孔雀は不思議な霊鳥で、ヒンドウ教の火の鳥「ガルーダ」同様に、仏教では孔雀明王経という経典にもなっている。見た目は美しく華麗に見えるが、その実、毒蛇や毒虫を食べても毒に当たらない強い鳥で、仏教の中の特に密教では高く崇められている。そんな孔雀を間近に見る機会は少なく、羽根を広げて円を作る姿を写真に撮りたいと待ってはいたが、いつまで待っても観客にサービスする気持ちはないらしく、余りゆっくりと出来ず、ホテルに戻ることにした。ポルトの市街地は地下鉄もあるが、市電が発達していて、その路線は大体が中心部のゴメス広場を経由しているので、迷う心配はない。

ロサ・モタからは市電に乗って10分程でゴメス広場に出て、昨日来たばかりだが既に見慣れた広場を横切ってホテルに戻る。昨日初めて見たアズレージョの教会、サント・イルデフォンソ寺院が正面に見える。この青のタイルともこれでお別れになるのだ。ホテルからサン・ベント駅までは市電に乗るまでもなく、徒歩でも10分以内の距離にあり、昨日同様再び駅にやってきて、コインブラ行の切符を買う。

コインブラ行の列車は、一つ先のカンパニヤ駅まで行って乗り替えなければならない。このサン・ベント駅からは頻繁にシャトル電車が出ているので、どれでも次に出る電車に飛び乗れ、と指示される。ここが中央駅かと思っていたが、そうではなく、面倒な乗り換えがあるのだ。今は新幹線でスムーズに行けるが、昔は東北地方へ行くのに、いちいち上野駅まで出て東北線上越線に乗り替えなければならなかった嘗ての東京の事を思い出す。

電車はドウロ川沿いの崖上を凡そ5-6分走って乗り替えのカンパーニヤ駅に到着する。途中電車の中から窓の下にドウロ川が見え、何故か懐かしく感じる。ここから見ても深い谷で、緑濃い明媚な峡谷だ。機会があればもう一度来てみたい町でもある。カンパーニャ駅で凡そ15分程待ち、9時47分発のコインブラ行列車に乗る。ほぼ半分位の乗車率で、室内は清潔だ。チケットはスペインRenfeのしっかりしたハード紙のものと違って、ポルトガル国鉄のものは、飛行機のE-Ticketのような薄い紙のプリントアウトしたものだが、社内の清潔さ、快適さはRenfeと変わらない。運賃は16.7ユーロ。約1時間半、快適な旅が出来そうだ。



乗り換え駅のカンパーニャ駅。遠距離列車はここから出ている。
イメージ 6



座席指定で、車内も清潔だ。
イメージ 7



いよいよポルトを離れていく。
イメージ 8



列車は今ドウロ川を渡り、一路コインブラに向け南下する。ああ、今見えるあの橋はドン・ルイス橋だ!
イメージ 9



今、ドウロ川に架かる鉄橋を渡り、ポルトの街も遠ざかっていく。
イメージ 10