ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(72)リスボン、丘の上の城塞サンジョルジェ城からの眺め。

サンロケ教会の前の坂を登って5-6分、丘の山頂に城壁が見えてきた。
イメージ 1



凄い頑丈な石組みだ。
イメージ 2



城門の前にはこんなスイカ売りの店も出ている。
イメージ 3



城門を入った中庭は緑地広場のようにもなっている。
イメージ 4



城内は城らしく古い型の大砲なども置かれている。
イメージ 5




前回、イベリア旅行記は、リスボンの丘の上の城塞に歩いて行く途中、嘗て伊東マンショ天正少年使節団が暫く逗留したサンロケ教会に立ち寄り、丘の上から眼下のアルファマ地区を眺めた処で、途中中断してしまった。この間奄美大島を旅行し、2泊3日の駆け足旅行だったが、見る所多く、先にこの奄美旅行記を始めた処、そのまま奄美を先行させることになり、昨日第17回目の頁で、漸く終了した。この間約1カ月、イベリア旅行記は中断されたままになっていたが、さて、今日から再び半年前の6月に戻って、この城塞の丘、サンジョルジェ城に向かって坂道を登って行くことにする。

先のサンロケ教会の前の坂道を5-6分登って行くと見晴らしの良い高台に出て、その真下が古い港町アルファマになっている。そこの分岐点から更に数百m登って行くと、前方に大きな石垣の城壁が見えてくる。サンジュルジェ城だ。石垣の手前にチケットブースがあるが、それ程多くの人は並んでいない。城内は広々とした緑地広場になっていて、昔はこの辺りにも建物等があったのだろうが、今は広場公園のようになっている。日本のお城で言えば、三の丸と言った感じの空間か。

その広場の先端、リスボンテージョ川が見下ろせる端に行って見る。素晴らしい光景だ。リスボン市内が一望に見渡せ、テージョ川も湖のように広がっている。レンガ色の屋根が統一されていて、見事なものだ。ポルトガルでは、殊、青を中心としたアズレージョが有名で、そちらに目が行くが、この統一された屋根瓦も忘れられない。人口の多い分、ポルトで見た屋根瓦より、こちらのリスボンの方が遥かに大きな広がりを持っている。この光景一つだけでも世界遺産に相応しいものだ。

この城の主は毎日こんな風に眼下の街を見下ろし、自己満足し、国の繁栄を願っていたのか・・。ポルトから国都を移して数百年、世界の大半をスペインと共に折半し、世界の富をわが物にする大海洋国家、一大覇権国。その国王としてこの城に収まっている。この景色を眺め、そんな自負心もあったに違いない。世界の大王、敬虔なカトリック信者、としての。かなり広い城内だが、これから暫く散策してみることにする。



城塞広場の端から眼下のリスボン市内を見渡す。
イメージ 6



レンガ色の屋根がどこまでも広がっている。
イメージ 7



この湖のように大きなテージョ川
イメージ 8



この川の先は大西洋だ。
イメージ 9



リスボンの青空に今飛行機が飛んでいく。
イメージ 10