ちゃおチャオブログ

日々の連続

イベリア周遊の旅(74)サンジョルジェ城からの最後の再度の眺め。

サンジョルジェ城を降りる前に再度リスボン市内を眺める。街が波打っている。
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今朝朝食を食べた高台のバールも前方に見える。
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昨日夕食を食べた中華のルーフレストランも見える。白いビルがそうだ。
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旧港のコメルシオ広場も良く見える。
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住宅が城の直ぐ下まで這い上がってきている。
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サンジョルジェ城の真ん中に位置する本丸跡及び博物館を見終え、この城塞を後にするが、多分もう二度とこの場所に来ることもないだろう、もう一度眼下のリスボンの情景を目に焼き付けて置く。城の高さは200m程か。リスボンは7つの丘から出来ていると言われているが、その内の一つがここサンジョルジェ城で、多分他の6つの丘よりは高いに違いない。リスボンの中央部に位置していて他の丘はここよりも低い位置に、波打って見えている。今朝を朝食を摂りにケーブルカーの急斜面を上がって行った台地上のテラスも前方に見え、昨夜の中華レストランの屋上テラスも下方に見える。皆自分よりも下の位置にあり、何か王様になった気分もしないでもない。


この街が数百年に渡って開発され続けたであろう証は、この城塞のすぐ下まで這い上がって来ている住宅で、日本で言えば、お城を守るようにして立ち並んでいる家老職、重役の大身の屋敷のようなものかも知れないが、上の城塞から見るとすぐ下のテラスは丸見えで、お~い、と話しかければ、会話もできる位に近い距離である。お城に一旦緩急あれば、直ぐにもよじ登ってこられれる間近な距離だ。

天気も良く、見晴らしも良く、無料で城内に入れたら、付近の住民も毎日のようにやってくるかも知れない。果てしなく広がる波打つ屋根瓦。テージョ川を音もなく航海する白い客船。青空に機影も見えるが、それも又音もなく過ぎ去っていく。平和でストレスのない世界が広がっている。寿命が長くなくても、経済的に豊かでなくても、外国旅行をしなくても、こうした平穏な1日をこの山城の庭園で過ごせたら、それ以上の望みを持つことも無いだろう。嘗ての覇権国ポルトガルの市民は、今は普通の国民になり、小さな平和の中に安息の日々を過ごしているように思えた。



お城の直ぐ真下まで家並みが続く。
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ベランダで寛ぐ夫人。お~いと言葉を掛ければ、話もできる距離だ。
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リスボンの上空、青空に飛行機が飛んでいく。
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紺碧の青空に国旗がはためく。
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